他のお菓子部門で3回連続1位は秋田市

【キャンディー】部門は1位から岐阜市、広島市、高松市。【ビスケット】部門は川崎市、宇都宮市、横浜市。いずれも調査回ごとに順位の変動が激しく、上位がなかなか定まらない部門でもあるようだ。

「この数年は熱中症対策やストレスケアの点などでキャンディーの効能に注目が集まっています。例えば、暑い地域などストレスの多い地域でキャンディーが消費されやすいといった仮説も考えられますし、キャンディーはボロボロこぼれたりせずスマートに食べられるおやつでもあるので、小さい子どもが多い地域で積極的に購入される傾向があるのでは……などと考えていくのも楽しいですね」

 また、いずれの項目にも入らない菓子類の支出額を示す【他の菓子】部門では3回連続で秋田市がトップの座に輝くなど、なかなか理由を説明しづらい不思議な消費動向も。

「ゼリービーンズ、金平糖、かりんとう、チューインガム、落花生、甘納豆、みつ豆、杏仁豆腐など、さまざまなものが入ってくる【他の菓子】の項目ですが、なぜ秋田市が1位なのかは謎が多いですね。地域別に見た高齢化率が最も高いのが秋田県であることから、高齢者に人気がありそうな“その他のお菓子”が好んで消費されているという仮説なども考えられますが、実際どうなのかは気になるところです」

 一方、上位の常連が決まっているような部門も多くあり、おやつ文化の嗜好の地域性はデータによって見えてくる。

「なぜここが1位なんだろうとか、逆になぜここが最下位なんだろうといった視点を持つと、その地域のおやつ文化への興味が湧いてくると思います。もちろんはっきりとした理由がわかることは少ないかもしれませんが、この夏の旅行先にして調べてみたり、旅のきっかけにするのもいいかもしれませんね」

 あまり考えたことのないお菓子支出額の地域差の謎。あなたの住む地域で人気のおやつはなんですか?