離婚する条件として提示された手切れ金500万円

「Aは娘が2歳になる前に、佳純さんと離婚しました。性格の不一致が原因やったみたい。そのとき、彼女から離婚の条件として提示されたのは、自分が娘を引き取ってもう二度と会わないこと」

 条件はこれだけではなかった。

「彼女はAに手切れ金として500万円を要求したらしい。しかも一括で払えと……。当時、Aはまだ20代でそんなお金があるわけないし、大変やったみたいよ。でも、なんとか用意したと聞いている。すべて条件を丸飲みして、できる限りのことをしたようでね……」(同・友人、以下同)

 だが、その後も容疑者からの金の無心はあったようで、

「何度か佳純さんから“娘が入院したから金をもらえないか”と連絡してきたみたい。でも、それはさすがに応じなかった」

 縄田容疑者の身勝手極まりない“悪鬼以下”の凶行。だが、別れたとはいえ父親にも責任の一端があるだろう。

 A氏は数年前に再婚して、子宝にも恵まれて幸せに暮らしているという。

「この事件を知って、“自分としては精一杯のことをやったつもりだったが、他にできることがあったのではないか”と自分を責めている。だからそっとしてあげてほしい」

 もっとも傷ついているのは、実の母親に虐待され続けた娘であることだけは間違いない。