目次
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ー 5年間、入院43回で総額570万円
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ー 漏れ出していた“虐待”の兆し
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ー 離婚する条件として提示された手切れ金500万円

 安産・子育の神さまとして信仰されている鬼子母神。もともとは多くの我が子を養うために、他人の子どもを食べていた悪鬼だった(諸説あり)。だが、我が子を食い物にするという悪鬼よりも卑劣な鬼母が現実にいるとはーー。

 大阪府警は18日、同府大東市に住むパート従業員で母親の縄田佳純容疑者(34)を傷害と詐欺の疑いで逮捕した。今年1月20~22日、自宅アパートで娘(当時8)に食事を与えず低血糖症で入院させて共済金6万円を詐取したというもの。

「縄田容疑者は実は4回目の逮捕だった。過去には入院させた娘の携帯にメールで“あさたべれないしんどいってゆうとき”と指示。さらには“食うなよ。寝とき”と電話までしていた。また、娘の入院期間を延長させるため、下剤を飲ませたりしていた」(全国紙社会部記者)

 しかし、これまでの逮捕は警察発表されていない。その理由について捜査関係者は、

「今年2月9日、児童相談所から“母親が子どもに食事を与えずネグレクトの可能性があるため、子どもを一時保護した”と通報があったことが発端だった。だが、子どもはいずれ母のもとに戻す可能性があったため、逮捕したものの警察発表にはそぐわない案件と判断した。しかし、捜査を進めていくうちに、数々の虐待行為や共済金詐欺の証拠も出てきたため、今回の発表となった」

5年間、入院43回で総額570万円

 5年間で入院は43回にも及び、受け取っていた共済金と保険金は総額570万円になるという。

「容疑者は詐取した金でブランドもののバッグや服を身にまとい、エステに通い、高級レストランに行っていた。交際相手を旅行に誘ったり、友人を岩盤浴に誘ったりも。一方で、交際相手に月に数十万円も貢がせていたとも。学校や周囲には“娘は持病がある”“あんまり食べてくれない”などと言っていた」(同・社会部記者)

 警察の取り調べに対して、縄田容疑者は、

「故意に娘を低血糖症にさせていない。だまそうと思ってしたこともない」

 と容疑を一貫して否認しているという。

 佳純容疑者と娘が2年前から住んでいたアパートの住人は、こう話す。