太田亜紀子容疑者が使用していたと思われる電動ママチャリ
太田亜紀子容疑者が使用していたと思われる電動ママチャリ
【写真】「美人でやさしそうな母親」だったという容疑者、その自宅アパートには…

 2人のかわいい幼子の尊い命を奪った母親はどんな女性だったのか、冒頭の近所の主婦は、

事件直前に離婚、夫は家を出て行った

「5年ほど前に引っ越してきた。今年1月まではご主人と一緒に暮らしていたようですが、離婚してご夫人はいなくなったみたい。5月に行われた継真くんの運動会のとき、1日だけは家に戻ってきたんですけどね」

 3人が暮らしていたアパートの家賃は月8万円ほど。容疑者のパート収入だけで、子ども2人を育てるのは厳しかったのか、

「生活苦から、子どもを道連れに、無理心中を図ったのではないか……」(前出・主婦)

 一方、別の近隣住民からは、

「容疑者は顔を合わせても挨拶もしない。愛想もなく、結構きつい性格でした。うちの犬を散歩させていると、梨心ちゃんが“かわいい”って触ってくれたんだけど、母親は“うちの子に犬を触らせないで!”って言ってきて。少し神経質な感じだった」

 容疑者の自宅アパートからそれほど遠くない場所に容疑者の実家はあるのだが、

「彼女はプライドが高いから、サポートを受けなかったのかもしれない。でもそれが原因で子どもを道連れに死のうとしたのなら許せない。あんまりでしょ」(同・住民)

 捜査関係者も、次のように語る。

「たとえこの件が無理心中だったとしても、今巷を騒がせている歌舞伎役者が起こした事件とは違いすぎる。彼は家族で話し合って、死にたいと願った両親の手助けをしたという容疑をかけられているが、本件は子どもが死にたがっていたわけではないはず。そもそも無理心中未遂と決まったわけではないので、あらゆる可能性を考えて、淡々と捜査を進めていくだけです」

 いずれにしても、幼い子を巻き込んだ一家無理心中は親の身勝手極まりない犯罪だ。アパート前には、継真くんと梨心ちゃんの冥福を祈るお供え物が無数に並んでいた。