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ー ファスティングは「さまざまなメリット」医師も推奨!

 独自の健康法を実践する芸能人たち。デトックス効果やダイエットにも良いとされるファスティングもその一つで、これまで挑戦した芸能人は多い。そんなファスティングについて医師の青木厚先生に話を聞いた──。

 一日一食よりも挑戦しやすいのがプチ断食(ファスティング)。プチ断食は、一定期間食べ物を断つ行為で、期間は半日〜2週間までさまざま。体内の老廃物を排出するデトックス効果があり、ダイエットのために行う人も多い。

ファスティングは「さまざまなメリット」医師も推奨!

 プチ断食は、コロナ禍のステイホームを利用して、松本潤、加藤ミリヤなど多くの芸能人が実践し話題となった。プチ断食に挑戦した仲里依紗は、5日間の様子を自身のインスタグラムで発信、

《断食明けに食べたスッキリ大根という名の大根を昆布だしで煮ただけのものが本当に美味しかった》と、涙の顔文字を添えてリアルな本音を明かしていた。

 しかし、5日間も食べずに、健康に害はないのだろうか。

 医師の青木厚先生は話す。

「健康状態が良好なのは大前提ですが、水分をしっかり摂取して脱水症状にならないようにすれば、数日程度のプチ断食は問題ありません。むしろ、健康面でさまざまなメリットが期待できます」

 実は断食は紀元前から行われてきた歴史ある治療法。ロシアやドイツでは保険診療で施術されているほどだ。青木先生によると患者は3週間、水とビタミンB群のビタミン剤だけで過ごすという。

 コロナ禍にプチ断食に挑戦し、すっかり習慣になったのは市川團十郎白猿(45)。昨年6月にも自身のブログで、

《今日からデトックス生活です!耐えられるか!? わかりませんが精一杯頑張る!!》と断食をスタート。《今日の目標は(水)11リットルです!!! かなり大変ですが飲みきりたい》など、その過程をこまめに報告していた。

 最終日には、《成し遂げました!85時間クリア!!》《マイナス5.35キロ》と喜びの報告。そんな團十郎(当時は市川海老蔵)を見て、10歳の娘が《断食する》と宣言、9歳の息子も《今日はブロッコリーで過ごす》と言ってきたという。團十郎は《無理なくね》と声がけして見守り、娘は一日水だけ、息子はブロッコリーとプロテインで乗り切ったという報告に、苦言のコメントが続出していた。

「子どもの断食は言語道断です。身体ができあがっている大人はいいけれど、成長期の子どもにはおすすめしません。大人でも、團十郎さんのように健康で、普段から運動している人ならば3日程度の断食は問題ありません。しかし、運動習慣がなく筋肉量の少ない人が24時間以上の断食をする場合は、医師への相談が必要です」(青木先生)

お話しを聞いたのは……青木 厚先生●あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長。医学博士。16時間断食法で16kgの減量にも成功。近著に『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)

【取材・文/田村未知(さくら編集工房)】