金融業者から借りさせ、むしりとるのが手口

 さらに、昨今の副業詐欺が恐ろしいのは、“収入が少なく、お金を必要としている人を標的にしていること”だ。

詐欺グループは、儲けるやり方を教えるという形で“情報料”を搾取するのが目的。しかも、消費者金融で借金させて支払わせるのが常套手段になっています。

 “借金してもすぐに黒字になって返済できる”“投資というのは、初期費用がかかるもの”“一歩踏み出しましょう”など、言葉巧みに借金に誘導します」

 被害者にスマホの画面共有アプリをダウンロードさせ、じっくり考える暇を与えず、借り入れから情報料の支払いまでを一気に行わせるのも、昨今の副業詐欺のトレンドだ。

「実際、半分くらいの人は借り入れの段階で“何かおかしい”と気づくんです。でも、画面共有をした状態で話がどんどん進むので、断れない。

 さらに、借り入れも振り込みも今はスマホ1つでできる時代。非対面で行えるリモートの技術が仇(あだ)となって、周囲に一切知られることなく、詐欺業者はお金を奪い取っていきます。

 ATMならば、銀行員や店員に声をかけられて未然に防げたという事例もありますが、被害者が部屋から一歩も出なければ、そういった機会すら逃してしまうのです」