球団ごとに価格が異なるのは、優勝グッズに限らない。球場での応援に欠かせないレプリカユニフォーム一つ取っても、そこにはかなりの価格差がある。応援グッズを揃えて球場に参戦する場合、どの球団が最も安く済み、どの球団が高コストになるのか。各球団の公式グッズサイトから2023年アイテムの価格で比較してみた。

12球団で応援コストが最も安いのは?

 応援グッズとして今回カウントしたのは、レプリカユニフォーム(ホーム球場のみ、大人用、原則背番号あり)、選手名入りタオル(安めのもの)、応援用バットの3つ。これを合計した額を応援コストとして安い順に並べた結果は、セ・リーグは以下の通り。

1 阪神タイガース 9800円
2 広島東洋カープ 1万0250円
3 東京ヤクルトスワローズ 1万1300円
4 中日ドラゴンズ 1万2450円
5 横浜DeNAベイスターズ 1万2500円
6 読売ジャイアンツ 1万9990円

 もっとも高コストなのは巨人という結果になった。原因はユニフォーム代の違いが大きい。最も安い阪神8000円に対し、巨人は1万7000円。倍以上もする。しかし、熱狂的なファンの場合、応援にはホーム球場用とビジター球場用2種類のユニフォームを揃えるものだが、巨人のサイトにはビジターユニが見当たらなかった。ビジターユニも加えて計算すると、それがない分巨人のコスト順位はもっと良くなる。

 さらに、広島や中日にはレプリカユニのほかにサポーターユニフォームという廉価版があり、今回は条件をなるべく揃えて計算したが、サポユニを選べば阪神より安く済むだろう。そういえば、スワローズの応援には名物の「傘」がつきものなので、それを加えるともっと順位は下がるかも。

 次にパ・リーグ。こちらは比較条件がうまく揃わず、甘めの計算になったことをお断りしておく。

1 埼玉西武ライオンズ 1万1950円
2 東北楽天ゴールデンイーグルス 1万2100円
3 千葉ロッテマリーンズ 1万2300円
4 北海道日本ハムファイターズ 1万2500円
5 オリックス・バファローズ 1万3150円
6 福岡ソフトバンクホークス  1万4900円

 もっともお金持ちそうなソフトバンクが高コストに。この球団は選手ごとにタオルの価格が違うため、人気選手で計算したという事情もある。ダイナミックプライシングならぬ、人気選手プライシングなのだ。

 また、楽天のユニがシーズン終了でほぼセール価格になっていたこと、オリックスのサイトに応援バットが見当たらず、代わりにハリセンを入れたことなど、先述したように比較条件が揃わなかった。また、筆者の印象では、ロッテのサポーターはバットではなく手拍子での応援が、オリックスはタオルを上げての応援が名物なので、そうなると買うべきアイテムが減り、これより安く済ませられるかも。