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ー 知って楽しい!おもしろ雑学
ドイツのレントゲン博士が、レントゲン撮影時に使うX線という電磁波を見つけた日なので、11月8日は「レントゲンの日」※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!レントゲンを撮影する時に「息を止めて」と言われるのはなぜ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.レントゲンを撮影する時に「息を止めて」と言われるのはなぜ?

A.呼吸によって起こる動きで、レントゲン写真がブレるのを防ぐためです。(西宮回生病院 診療放射線技師 係長 平野友則さん)

 健康診断や風邪をひいた時などに撮影するレントゲン。

 シャッターを切るタイミングで、お医者さんなどに「息を止めてください」と言われるが、どうして、息を止める必要があるのだろう。

「呼吸をしているとブレて見にくいレントゲン写真になるので、きちんと肺や骨などが観察できる、きれいな仕上がりの写真にするためです」

 と教えてくれたのは、西宮回生病院の診療放射線技師、平野友則さんだ。

「普段、スマホやカメラなどで写真を撮る時、写る人が動いてしまうと写真がブレますよね。それと同じでレントゲンを撮影する機械も動きに弱く、いつもどおりに呼吸をすると、肺が動いて写真がブレてしまうから、患者さんには息を止めてもらうのです」(平野さん、以下同)

 また、「大きく息を吸ってから止めて」と言われる場合は、息を吸って肺が大きく膨らんだ状態を見たい時。逆に、肺以外の部分を見たい時には、「息を吐いてから止めて」とお願いをしているのだそう。

 レントゲン写真をきれいに撮るために、ほかに工夫していることは?

「撮影の際に、撮影台の後ろのほうに腕をまわしてと言われる時があるかと思います。実はそれも、きれいな写真を撮るためのものなんです。腕を前方に突き出すことで背中にある肩甲骨が開きます。

 肺など胸部の臓器と肩甲骨の位置は正面から見るとかぶっているので、肩甲骨が開くことで位置がズレて、肩甲骨が写真にあまり写らず、前の臓器が見やすくなります」