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ー プロ歌手歴20年のベテランだった

 今年の紅白歌合戦は、いつもとちょっと違う……。

「11月13日に出場者が発表されると“誰?”という声が聞かれましたね。44年ぶりに旧ジャニーズ所属タレントがゼロになり、新鮮なメンバーが選ばれました。Ado、anoなどは若者から人気ですが、年配層だと知らない人が多いかも」(テレビ誌ライター、以下同)

 知っている顔でも、意外感のある選出があった。

「伊藤蘭さんはキャンディーズとして出場歴がありますが、ソロでは初。最大の驚きは、大泉洋さん。作年までは司会をしていたのに、今年は歌うというんですから」

 確かに、大泉に歌のイメージはないような気がするが。

「今年3月に公開されたアメリカの映画『シング・フォー・ミー、ライル』で、大泉さんは主役の吹き替えを担当。ミュージカルコメディーで歌うシーンが多いのですが、見事な歌声を披露していました」(映画ライター)

 なるほど、歌唱力はあるらしい。しかし、紅白に出られるほどなのか。

NHKは紅白の選考基準として、今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出を挙げています。紅白の初出場の発表会見で大泉さんは報道陣から“実績が乏しい”と指摘されていましたが、人気はありますし、司会のサポートができることはアドバンテージです」(前出・テレビ誌ライター)

 実力は未知数だが、当の本人は自信満々らしい。

「映画『シング・フォー・ミー、ライル』の公開直前イベントで、オーケストラをバックに生歌唱し、市村正親さんに“素晴らしかった。僕にはできない歌い方で羨ましい”と褒められていました。2016年にリクナビのCMでウルフルズの『笑えれば』を歌ったときも“自分で言うのも何なんですが、私は歌がうまいもので……マネージャーからうますぎると注意されました!”と、自画自賛していました」(スポーツ紙記者)

プロ歌手歴20年のベテランだった

大泉洋(右)、戸次重幸によるユニットでリリースしたシングル(ソニーミュージック公式HPより)
大泉洋(右)、戸次重幸によるユニットでリリースしたシングル(ソニーミュージック公式HPより)

 実は、歌手としてデビューもしている。

2004年にスターダストレビューとのコラボ曲をリリース。戸次重幸さんとのユニットで出した曲はオリコン7位を記録し、台湾でも歌手デビューをしました。2022年にはヤクルトのCMで一青窈さんの『ハナミズキ』をカバーした際に、撮影スタッフから歌唱力を褒められたみたいで“これから俺は歌手を目指そうと思う”と発言するほど、やる気満々だったそうです」(芸能プロ関係者)

 12月から生誕50周年記念リサイタルツアーが始まり、来年2月のファイナルステージはなんと日本武道館!

「特設サイトには熱唱する大泉さんの写真がアップされて、《もうひとつの才能である歌で極上のエンターテインメントショーをお届け》と書かれています。意気込みは感じられますが、あのキャラですから、どこまで本気かはわかりません」(前出・テレビ誌ライター)

 はたして実力は本物なのか。大みそかは大泉洋の“歌手としてどうでしょう”をしっかり見届けたい。