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ー 番組で紹介された婚活メンバーの中には“役者”も

 7月8日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)の内容が放送後にネット上で話題になり、波紋を広げている。

番組で紹介された婚活メンバーの中には“役者”も

 番組では「30代からの婚活の世界」を特集。婚活アドバイザーの植草美幸氏が、娘のれいあ氏とともに結婚を希望する30代男女を面談。そのメンバーが“個性的すぎる”と語るのは放送作家だ。

「親に光熱費を払ってもらっている年収200万円の34歳のアルバイトの男性のほか、相手に年収800万円以上を求める、年収500万円の社長兼モデルの31歳女性などが登場しました。植草さんは男性が生活の自立ができていない様子に『大人ですか?』と容赦ないツッコミを入れ、高望みをする女性には『あなたのレベルの美貌は世の中に山ほどいますよ』と男女ともに厳しい現実を突きつけていました」

 番組が放送されるとネットでは切り取り動画が拡散。「実際に婚活パーティーに行くとこんな人ばっかだよね」といったコメントが多数つくなど、多いに盛り上がった。

 その一方で、“やらせ”を指摘する声もあったという。

「番組内では彼ら婚活希望者たちは“婚活に興味のあるエキストラ事務所に所属している男女”と紹介されていて、SNSでは実際に役者業を行っている出演者も特定されていました」

 そのため、ネット上にはこんな意見が。

《役者さんもいかに面白くするかを考えて演じていたのかな?》
《婚活してる素人じゃないじゃん》
《演出というか盛ってるというか》

 また、《TBSの懲りなさ加減は異常すぎる》と局の体質を絡めた意見も。TBSのリアルな人間模様を見せるドキュメントバラエティでは、これまで“やらせ疑惑”が取り沙汰されてきたものもあると前出の放送作家が指摘する。

「よく知られているところでは先日解散を発表したTOKIOによる『ガチンコ!』ですね。絶妙なタイミングでトラブルやハプニングが起こるため、“やらせ”の指摘が絶えず、ボクシングのプロテスト合格を目指す『ガチンコファイトクラブ』では台本の存在と内容が週刊誌に報じられたこともあります」

 また、同じく旧ジャニーズ事務所の所属タレントによるV6の『学校へ行こう!』も、あくまでも“素人”の体裁を装った“面白すぎる出演者”であふれていた。

 今回問題になっている『マツコの知らない世界』の演出について前出の放送作家が続ける。

「今回の出演者のみなさんはエキストラとして番組からギャランティをもらっていた可能性はあります。当然ながら番組の演出意図を汲み取って振る舞っている部分はあったはず。性格や価値観などは、その人の実際のキャラクターをふまえたものだと思いますが、視聴者は“リアルな婚活”として素直に見られなかったのでしょう。さらに、“婚活”をバラエティー番組の企画として“面白おかしく”取り上げる姿勢にも疑問が残ります」

 悪い意味でTBSの“伝統芸”が発揮されてしまったのかもしれない。