7月18日に公開される『劇場版「鬼滅の刃」無限城編第一章 猗窩座再来』の上映回数が話題になっている。
'20年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入は、日本で公開された映画の歴代最高となる404億円を記録。'23年に公開された『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は興行収入41億円、'24年の『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』は23億円と、総集編と思えないヒットに。
「今作は全国443館での上映が決まっていますが、上映回数も桁違いなんです。TOHOシネマズ新宿では驚異の1日40回。地方都市でも1日20〜30回上映する劇場が相次いでいます」(映画ライター、以下同)
『鬼滅』上映回数が近所のバスより多い
18日深夜0時から全国11都道府県24劇場で実施される最速上映のチケットは、販売開始時間とともに即完する人気ぶりだ。
SNSでは、
《鬼滅の上映回数が近所のバス停の本数より多い》
《TOHO新宿は1日40回上映はどうかしてる!》
と上映回数の多さに驚く声が殺到。しかし'20年に公開された劇場版第一弾は、これを上回る回数だったようだ。
「TOHOシネマズ新宿では1日42回、イオンシネマ港北ニュータウンでは50回上映した日もありました。新型コロナウイルスが流行中だったことで、公開を延期にする作品もあったことでその上映回数が可能だった部分も大きいですが、今年もこれだけ上映回数が多いということは、映画館の期待を感じますね」
今夏は再び“鬼滅旋風”が起きること間違いなしだが、不満の声も。
「『鬼滅の刃』にスクリーンを奪われたことで、ほかの作品が上映を終了または大幅に上映回数が減るんです。社会現象となっている『国宝』はそこまで変わらないようですが、興行収入15億円目前の『フロントライン』や長澤まさみさん主演の『ドールハウス』も日に1〜2回の上映になってしまうのは、少しもったいないですね」
映画ファンからも残念がる声が。
《一日中とかほぼ映画館貸切みたいになっているのはちょっとやり過ぎだなあ……他の映画も見たい人いますよ……?》
《鬼滅が公開されると見たい映画多くなるので困ります》
と映画館の方針に苦言を呈する人も。
「'20年公開の『鬼滅の刃』は新型コロナで客足が遠のいた映画館を救ったということで、劇場としても感謝も込めて優先上映しているというのは大きいでしょう。ただ今年は邦画の当たり年とも言われるぐらい素晴らしい作品も多いので、もう少し他の作品にもシアターを確保してあげてほしいですね」
今夏の映画館は“無限城”ならぬ『鬼滅の刃』の無限上映になりそうだ。