7月15日、バラエティ番組『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ系)が放送。今回は、「選択的夫婦別姓」をテーマに議論が繰り広げられたのだが、その内容を巡って賛否が巻き起こっている。
参院選では意見が割れている選択的夫婦別姓
「この番組は、今を生きる女性にがっつり刺さるテーマをDEEPにトークするというコンセプト。毎回、“ワンオペ育児”や“不登校”など社会的な問題かつ、センシティブな話題になりやすいテーマを扱い、ゲストとともに議論しています。今回も選択的夫婦別姓という社会的にも話題のある大きなテーマを巡っての放送となりました」(放送作家、以下同)
この日はレギュラー出演している大久保佳代子に加え、ゲストとしてコラムニストの犬山紙子、タレントのIMALUやLiLiCo、さらに弁護士の三輪記子氏が登場。30年以上も議論され、世界で唯一“結婚後の同性”をルールにしている日本の現状についてそれぞれの意見を交わした。
しかし、2017年に結婚し、国籍がスウェーデンで夫婦別姓をすでに取り入れているLiLiCoを始めとし、今回のゲスト陣はほぼ全員“賛成派”の人だったのだ。
「番組では、事前に調査した“賛成派”と“反対派”の意見をランキング化したデータを元に議論を進める形になっていました。その中で犬山さんは『個人の自由が保障されてもいい』という理由で賛成を表明。
さらに、IMALUさんは、夫婦別姓によって家族が一体感がなくなる不安を感じる声があることについて、『一体感がないかと言われるとそうではない』とコメント。両親の離婚を数回経験している体験談を背景に否定をしていました」
選択的夫婦別姓に前向きな姿勢をとるゲスト陣。しかし視聴者からはその議論は疑問視され、ネットには賛否が集まったのだ。
《賛成側しかいないので議論にならん やる意味なし》
《演者が全員選択的夫婦別姓に賛成寄りのスタンスに立ってて偏りがすごい》
《これって今オンエアするタイミングなのか?》
偏りすぎた議論の内容はもちろんのこと、7月20日に行われる参院選を目前としたタイミングでの放送にも批判が上がった。
「選択制夫婦別姓は今回の選挙の争点のひとつです。導入に慎重な姿勢を示す自民党に対し、公明党や立憲民主党は導入に意欲を示しています。政党によってさまざまな考えがあるなか、地上波で一方に寄りすぎる議論が繰り広げられる光景に、《印象操作はやめてほしい》という声も上がっているほどでした」
大荒れになってしまった今回の放送、日本の未来を考えるいいヒントなるといいのだが――。