愛子さまも強いストレスを感じてしまう懸念

'18年9月、豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市を訪れ、車椅子の高齢女性を励まされた
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 しかし愛子さまも、雅子さまのように、強いストレスを感じてしまう可能性を懸念するのは前出の河西准教授。

「今は愛子さまに対する肯定的な意見が多いですが、目立つと批判的な意見も増えてくる可能性もあります。批判の声を気にし始めると、精神的な不安は当然出てくるので、あまり気にしすぎないほうがいいと思います。

 雅子さまが適応障害になられた一因として、国民の注目や多くの報道がありました。そうすると、どうしても“自分が国民にどう見られているか”が気になってしまう。

 愛子さまもそうした目を気にして、ご自身の意見が言えなくなったり、ストレスを感じてしまう可能性は、やはりあると思います」(河西准教授、以下同)

 ここ最近はこれまで以上に愛子さまに注目が集まっているが─。

「日赤の社員として働きながら、公務も並行して務められるということはとても大変だと思います。そんな中、愛子さまに対する国民の期待も高まっているので、その期待に押しつぶされないよう、愛子さまのペースで公務を行うことがベストだと思います。過度に期待されすぎると、些細なことで批判が出ることもあります。人々が抱く“期待の欲望”は際限がないので、そうならないようにと願います」

 雅子さま譲りの責任感から国民の熱いエールに応え続ける愛子さま。プレッシャーに押しつぶされないように、マイペースを心がけていただきたい。

河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数

つげ のり子 愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など

出口保行 犯罪心理学者。東京未来大学こども心理学部長。これまで1万人の犯罪者。非行少年を心理分析し、多くの報道番組で解説を行う