
毎年、秋に行われる国民スポーツ大会。今年は9月28日から10月8日まで滋賀県で開催され、8日の閉会式には秋篠宮家の次女・佳子さまが参加された。
鮮やかな“琵琶湖ブルー”に身を包んだ佳子さま
「閉会式では、佳子さまが優勝チームに贈られる天皇杯と皇后杯を代表選手に授与されました。当日の佳子さまのファッションは、ワンピースと花を思わせる髪飾り、そしてイヤリングまでブルーで統一。SNSでは開催地の滋賀県にちなんで“琵琶湖カラー”だと話題になっていました」(皇室担当記者)
今回、佳子さまがつけられていた深いブルーが印象的なイヤリングは『Atelier Toano(アトリエ トアーノ)』という小さなハンドメイド工房で製作された『近江瑠璃細工・青の花しずく』だという。
滋賀県草津市の市花で“あおばな”と呼ばれる大帽子花(オオボウシバナ)の花びらを、一枚一枚手作業でドライ加工して、レジンで閉じ込めたもので価格は7480円だ。
『近江瑠璃細工・青の花しずく』を製作したデザイナーの鵜飼さんは、佳子さまが着用されたことについてニュースを見るまで知らなかったという。

「たまたま佳子さまのニュースを拝見して、私の制作しているイヤリングに似ていると思いまして……。最初は信じられなかったので、佳子さまの耳元の写真や映像を拡大してみるとやっぱり“うちのに違いない!”となったんです。とにかくびっくりしました。琵琶湖ブルーのファッションとよくお似合いで、なんだか夢のようです」
過去には、石川を訪れた際には輪島塗のイヤリングを、岐阜を訪れた際には美濃焼のイヤリングをつけられるなど、佳子さまは訪問する先々の工芸品のアクセサリーに選ばれることも多い。
「佳子さまが地元のものを身に着けようとしてくださっていると知り、その心遣いにとても感動しました。滋賀のアクセサリーと言えば琵琶湖パールが有名なんですが、今回“あおばな”という少しマイナーな滋賀の名産品のアクセサリーを取り上げていただけたこともうれしかったです」(前出・鵜飼さん、以下同)
佳子さまが着用されたことで、工房への反響も大きいようだ。
「このシリーズの商品は半年間販売しているのですが、佳子さまが着用した8日の夜のオンラインショップのアクセス数が、これまでの半年のアクセス数の合計を上回りました。草津の販売店舗では、9日の早朝に完売したという電話をいただきました」
しかし、“あおばな”はとても貴重な花だ。工房自体も小規模で展開しており、製作も鵜飼さんがひとりで手がけている。
「“あおばな"は7月頃からの約2か月間の朝の数時間しか咲きません。また、お花自体も繊細で、作業工程もかなり大変。でも、今回、佳子さまをきっかけに皆さんに知っていただいた貴重な機会ですから、がんばって製作してみなさんの手元に届けたいです」
訪れる場所の工芸品にまで心を配られて、ファッションに取り入れる佳子さま。“佳子さま売れ”をきっかけに地方の知られざる名産品に光が当たるのを期待したい。