目次
Page 1
ー 批判が殺到
Page 2
ー 「事件」を求める番組作り
Page 3
ー 「動物虐待」とたびたび炎上のフジテレビ

 それはまるで転校生が、もともといた生徒に暴力を含めた“いじめ”を受けているような映像だった。4月5日放送の『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)だ。

動物保護ハウス『さかがみ家』に新しいを受け入れる模様を伝えました。しかし新入りのと先住の間でトラブルが発生し、放送中から炎上する事態に」(テレビ誌ライター)

 新たに保護された『レオ』と先住『ギン太郎』。ギン太郎がレオを敵対視している様子がみられたものの、2匹は同じエリアのドッグランに放される。ギン太郎はレオを追い回して襲いかかり、馬乗りのような状態になって噛む、噛まれたレオは鳴き叫ぶような声を上げている……。

批判が殺到

が噛まれてるのになぜ笑えるんですか?面白かったですか?》

《保護を掲げている番組とは思えない》

 番組のSNSには放送中から批判のコメントが相次いだ。番組内容に専門家の見解は──。

「おっとりしたレオくんをギン太郎くんと同じドッグランに放つと、ギン太郎くんがレオくんを襲うことは、初めから予想できたと思います。思わぬ行動ではないはずです。散歩中にレオくんはギン太郎くんのことを避けていましたから」

 そう話すのは、獣医師の石井万寿美氏(まねき猫ホスピタル院長)。

散歩の場面で、ギン太郎くんがレオくんに近づくとレオくんはしっぽを下げて嫌がっている動作をしています。人が間にいて、ある程度レオくんとギン太郎くんの距離があると、しっぽを上げて散歩しています。散歩の後半では、レオくんがギン太郎くんを嫌がっている様子がわかります」(石井院長)