ゆうこりんがなぜここまで怒ったかというと「待ち合わせの時間は守るべきだから、遅刻は正しくないから」だと思うのです。ゆうこりんだって忙しいのに、ちゃんと身支度をして時間を守っている、つまり正しいことをしているのに、なぜあなたは正しくないことを平気で出来るのかと思った場合、「正しくないことをするギャル曽根が許せない」となるのではないでしょうか。

正しさの追求が招くトラブル

 しかし、人間関係において「正しいこと」を追求すると、人を追い詰めたり、揉め事の元となりえます。たとえば、仲良しのママ友に「3年間無視された」「どこの馬の骨かわからなかったから、無視した」と言われたことが事実だったとしても、それをテレビで話してしまったら、そのママが特定されて、周囲に「あの人ってヤバい」と見られてしまう可能性もゼロではないでしょう。

 ゆうこりんとしては、自分の身に起きた出来事をそのまま話しただけで、嘘はついていないのだから後ろ暗いところはない、つまり、自分は正しいと思っているのかもしれません。しかし、あの話し方では、公共の電波を使ってママ友に復讐しているようにも見えないこともなく、ゆうこりんがやられたらやり返す、執念深い人だと思う人もいるのではないでしょうか。ゆうこりんは万事きっちりしていて、正しく生きられるタイプなのだと思いますが、自分が正しいからといって、他人にも正しくあれと強要することはできません。正しさを追求しすぎると、自分の株を下げたり、対人トラブルが起きやすくなってしまうと思うのです。