この日、冨士さんが持参したのは、ジュエリー、時計、バッグ、合わせて十数点。もっとも高価なものは30年ほど前、バブル景気の全盛期に数百万円で購入したエメラルドだそうで、そのエピソードはドラマのワンシーンのよう。

「(山城)新伍ちゃんが司会をしていた『新伍のお待ちどおさま』(TBS系)で、たびたび美輪明宏さんとご一緒した。この指輪は収録後、お遊びで買い物に付き合ってもらったときのもの。美輪さんは目利きだから」(冨士さん)

エメラルドの指輪が“傷物”の理由とは?

 冨士さんは驚くほど記憶力がいい。だが、「私の記憶力がすごいんじゃなくて、それだけ周りにいた人たち、起こった出来事が鮮明だっただけ。特に美輪さんは素敵だし、お話もおもしろかったわ」と笑う。

 モノとお別れするからといって、思い出までお片づけする必要はないのである。

 そんなエメラルドを含めて、冨士さんが今回持参した指輪は、トータルで現在いくらになっているのか?

冨士真奈美さんの指輪を査定する、ブランド王ロイヤルの森田勉社長
冨士真奈美さんの指輪を査定する、ブランド王ロイヤルの森田勉社長
【写真】可愛すぎる! デビュー直後の冨士真奈美さん

 気になる査定額は、「うーん、申し訳ないのですが……」と、森田社長は購入したときよりはずいぶんダウンした額を提示。その理由をこう説明する。

「もったいないことに、石の端が欠けていたり、ヒビが入っているんですね。特にエメラルドは意外にやわらかい石で、傷がつきやすいんです。買い取りして、再び商品として陳列するためには、その部分を削り、再加工してひと回り小さいものとして扱うしかない」(森田社長)

 その一方で、「こちらの18金のブレスレットは38万円になりますね」と告げられると、冨士さんは「そんなに高い値がつくとは思わなかった……」とビックリ。なんでも、現在、金の価格が上昇しているため高い査定額になったのだとか。