36歳のベテランでチームの精神的支柱であるミゲル・ロハスも大谷について、現地メディアにこう明かしている。
「投手としての復帰や、左肩の手術からの復帰など手いっぱいであるにもかかわらず、他の選手を助けている姿も尊敬に値する。リーダーとしても成長し続け、連覇を目指すチームをまとめるだろう」
野球の技術だけでなく、リーダーとしての存在感も進化を続ける大谷。かつては“ワガママ”な面もあったようだ。
“栄養摂取”から楽しむ食事に変化
「中学時代の大谷くんは少し頑固なところがありました。ストライクが入らなくても自分の投げたいように投げていて、それで球は速いのでキャッチャーが苦労していました。中学3年生になると主将に。遠征に行った際、宿舎に到着後にミーティングを行う予定が、大谷くんら数人が先にお風呂に入ってしまいました。監督からは“主将として示しがつかない”と怒られていました」(中学時代の知人)
未熟だった“大谷少年”も花巻東高校から日本ハム、エンゼルス、そしてドジャースへと歩み、成長を遂げてきた。
今やスター軍団をまとめようと、コミュニケーションも積極的に取っている。
「外食はほとんどしない大谷選手でしたが、今年のキャンプ中にはチームメートと何度か食事に行っていました。以前は楽しむというより“栄養摂取”という感じの食事でしたが、周りも驚くほど食べていたようで、今はチームメートとの食事を楽しんでいるようです。また、韓国リーグから今年、新たに加入したキム・ヘソン選手には“アニョハセヨ”など、韓国語で話しかけるなど、チームになじみやすいよう気にかけています」(在米ジャーナリスト)
開幕シリーズのために帰国した際の会見では、英語での質問に対して通訳を通さずに日本語で回答。それを通訳が英語に翻訳していた。