「犬か猫かでいえば、僕は間違いなく犬タイプです。人見知りだけど、親しくなると愛嬌たっぷりになるし、さみしがり屋な面もある。でも、そういう“さみしい”という感情に包まれている状況は、嫌いじゃないんです」

 あどけない笑顔に、憂いを帯びた瞳。少女マンガから出てきたようなルックスで母性本能をくすぐるイ・ジョンソク。ブレイクのきっかけとなった韓国ドラマ『君の声が聞こえる』でも、9歳年上の女性を一途に愛し、守り抜く“年下萌え”キャラを演じている。

「このドラマのヒロインのヘソンが、理想の女性に近いですね。知的な人が、好きなんです。年上の女性? もちろん、聡明な人なら年齢は関係ありません。その人次第です!」

 186センチの長身で女性を包み込むようなラブシーンは、胸キュンもの! 現在、日本で放送中のドラマ『ピノキオ』(衛星劇場にて毎週火曜夜11時〜ほか)でも、パク・シネ演じるヒロインを相手に、ときめくようなシーンで魅せている。

「『ピノキオ』の中で、手で口元を隠すパク・シネさんの手にキスするシーンがあるんですが、とてもきれいに撮れたので、個人的にも気に入っています」

 壁ドンからバックハグ、キスシーンまで、素敵なラブシーンの名手というイメージ。

「ラブシーンのコツ? 子どものころ、ドラマや映画、少女マンガなど、いろいろとよく見ていたので、女性が喜ぶことをイメージしやすいのかも」

 と、テレながら答える。とはいえ、女性の心については、

「まったくわかりません(ため息)。これほど難しいものはありません。僕自身は素直なほうで、キレイだと思ったら直接そう伝えます。今日はちょっと、いまひとつだなと思えば、そう言っちゃうかもしれない(笑い)」

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「日本のみなさんは、相変わらず礼儀正しいですね。最初は1回と聞いていたのが、みなさんのリクエストで2回公演になって驚きました!」

(取材・文/高橋尚子 撮影/高梨俊浩)

PROFILE/’89年9月14日生まれ。中学3年からモデルとして活動。’10年の韓国ドラマ『検事プリンセス』で俳優デビュー。その後、ドラマ『シークレット・ガーデン』など、日本でも人気、話題となった数々の作品に出演。若手俳優の中でもっとも勢いのある存在に。