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ー 批判を浴びる万博のアフタヌーンティー

 大阪・関西万博のイギリス館にあるレストランで提供されているアフタヌーンティーが“悪い意味”で話題になっている。

「このアフタヌーンティーはセット価格でひとり5000円となかなかのお値段。英国館内にあるので、本場さながらのアフタヌーンティーが楽しめるのではと期待する来場者も多いです。

 しかし、SNS上では紅茶が紙コップで提供され、しかもティーバッグ入り。さらにジャムやクリームも紙コップで提供されたという報告が相次ぐなど、実情は本場とは程遠いそうです」(全国紙社会部記者、以下同)

批判を浴びる万博のアフタヌーンティー

 アフタヌーンティーはスコーンやサンドイッチ、ケーキなどを紅茶を飲みながら楽しむもの。紅茶はティーポットとティーカップで提供するのが通例とされている。

「発祥はイギリスで1840年代初期に貴族の夫人が始めたものとされており、そうした由来もあって、上品なイメージが浸透しています。本場イギリスのアフタヌーンティーが体験できるだろうと来場する人もいる中、万博側は悪い意味で期待を裏切るような対応を見せています」

 SNS上で拡散されている写真や動画に対して、

《現地の本物を提供してこその万博なのでは?》
《アフタヌーンティーを楽しむならホテルに行くか、百貨店のイギリス展へ行きましょう》
《もしも欧州で万博が開催されたなら、きっと紙コップで提供するような決定はなされなかったはず。日本開催の万博なら、紙コップで提供することに内部から異論はなかったのだろうか…》

 など批判の声が上がる中、エジプト出身のタレント・フィフィも自身のXで、

《伝統的な本場のモノを少しでも楽しめると期待して、五千円出してあの内容は残念すぎる…まず見た目にもセンスがない》

 と苦言を呈した。

「問題となっているものはほかにもあり、ティースタンドがスウェーデン発祥の家具・インテリアブランド『IKEA』のものではないかと噂されているのです。

 極めつけは、ケーキが『スジャータめいらくグループ』の“業務用カットケーキなのでは”という意見が上がる始末。どちらもあくまで噂レベルではありますが、確かにティースタンドもケーキも提供されたものに酷似しており、そうした意見が上がるのも無理はないと思います」(前出・全国紙社会部記者)

『IKEA』で売られているトレイ(『IKEA』オンラインストアより)
『IKEA』で売られているトレイ(『IKEA』オンラインストアより)

 業務用ケーキをアフタヌーンティーと謳って提供していた場合、批判はさらに過熱することだろう。

『スジャータめいらくグループ』の広報担当者に本件について、問い合わせると、

「特定の顧客様との取引、商品お取り扱い有無については回答を控えさせていただけませんでしょうか」

 とのことだった。

 歴史あるアフタヌーンティ―を提供する英国イギリス館のレストラン。その内容を改める必要がありそうだ。