教育普及の慈善活動も
現在、76歳になったサンコンは、いまだ現役。ギニア駐日大使館の顧問を務めながら、慈善活動に奔走している。
「医療法人の徳洲会グループの創設者である、徳田虎雄先生から透析機器をいただいたの。新品を10台だよ! ギニア人は肥満体形が多くて、糖尿病患者が多いの。それなのに、透析機器が3台しかなくて、助けられない命もあったから本当にありがたかった」
今回のインタビューには、サンコンの妻であり、『日本ギニア友好協会』の会長である、北山みつき氏にも話を聞くことができた。
「ギニアの子どもたちにランドセルを寄付する活動を行っています。ランドセルを手にする子どもたちは、目がダイヤモンドのように輝いています。私たちの間に子どもはいませんが、ギニアの子どもたちが私たちの子どものように感じています。しかし、ギニアへの輸送費は高額なんです。少しでも支援していただく方が増えたらうれしいです」
サンコン夫妻の慈善活動は、ギニアの教育普及にまで広がっている。
「日本に来て、たまたま有名になって、お金をいただけるようになって何がしたいかなと考えたとき、教育だと思いました。日本の仕事がきっかけで、僕の生まれた町であるボッファに『サンコン小学校』を建てることもできた。僕の好きな言葉は“義理と人情”。日本という国にとても感謝しているし、愛しています!」
サンコンの人柄が生んだ“縁”がギニアの医療と教育普及につながっている。