
元読売ジャイアンツ・松井秀喜さんの背番号「55」を継承し、高卒3年目の2023年シーズンには二桁ホームランを放った、期待の生え抜きがまさかの電撃トレードだ。
5月12日、巨人の秋広優人選手(22)と大江竜聖投手(26)、福岡ソフトバンクホークスの砂川リチャード選手(25、登録名はリチャード)との2対1のトレードが成立した。
開幕から36試合を終えた両チームだが、巨人は左肘じん帯損傷で離脱した岡本和真選手(28)の代役としてリチャード獲得に動いたのだろう。とはいえ誰もが将来を期待した、人気も高かった“大砲”候補の放出にファンも驚きを隠せない。
《秋広を放出するのか、、目ん玉飛び出たよ阿部さん》
《秋広トレードまじかぁ...今年こそはと思ってたのにかなしい...》
《阿部監督、本当に秋広嫌いだったんだな》
SNS上では放出を嘆き、はたまた阿部慎之助監督(46)の判断に首を傾げる声も。ところが、在京球団を取材する野球ライターによると、あながち「予想できないトレードではない」とも。
「2024年に一軍監督に昇格した阿部監督ですが、二軍監督時代から秋広には“将来の4番候補”と大きな期待をかけていました。それこそシーズン10本を放った後には成長ぶりに目を細め、“大谷(翔平)にはなれなくとも、小谷くらいにはなれる”とさらなる発奮を期待していました」
目立ったプレー以外での怠慢さ
普通なら、“教え子”をスタメン起用したいところを、あえて他の選手とレギュラーを競わせることで精神面の成長も促したい阿部監督だったがーー、
「集合時間30分前には集まる“ジャイアンツタイム”を守れずに遅刻するなど、プレー以外のところで目立った怠慢さ。しかも阿部監督から直々に注意されても、その時は“わかりました”と本人も頷くものの次には繰り返す。
また“師匠”と仰いだ中田翔の影響もあったのでしょう。自主トレで言われるがままに身体を大きくしたり、独自にバッティングを変えたりと、時にコーチの助言より優先する傾向もあったようで、それも問題視された可能性もある」(前出・野球ライター)