
マクドナルドのハッピーセットが売り切れるほど人気を集めている。
今回16日から発売されたのオマケのおもちゃは「ちいかわ」と「Minecraft(マインクラフト)」の2種類だ。これらを求めに来たのは、純粋な“キッズ”ではなく多くの大人だった。
食べ物にもキャラクターにも愛がない
「ハッピーセットは、ナゲットまたはチーズバーガーorハンバーガー、プチパンケーキにドリンクとポテトまたは枝豆コーンを選べる500円台のお得な子供向けの商品ですが、大人も購入できます。“合わせて4セットまで”という注意書きがありますが、発売するや否や大量購入が相次ぎ、売り切れ店が続出しました」(グルメライター、以下同)
売り切れるほど“買い占めた”のは、多くの大人だったという。そう、この流れは“転売”目的だ。
実施にフリマサイトをのぞいてみると、一面に出品された「ちいかわ」「マイクラ」のおもちゃの数々。多くは4点セット(全種類)で2500円前後で出品されている。
「純粋にグッズだけ欲しいというファンがいるのは理解できます。そういう人たちにとって、このセット販売はうれしいのかもしれませんが、今回の問題はそこではない。店内で起きていたありえない光景です」

というのは前出のライター。どうやら買い占め客による、ハンバーガーなどの食べ物を粗末にした光景がSNS上に出回り批判の声が殺到しているというのだ。
床に落ちた真新しい商品、店員がゴミ箱に誰にも食べてもらえなかったポテトを大量に捨てる様子、店内カウンターにあふれるハッピーセットの注文の数々に、置き場もないほど袋に詰められたテイクアウト商品。これら動画と画像を確認すると、ほぼ全部ハッピーセットだと言っていいほどだ。
また「ちいかわ」を欲しがる子どもが購入することができず、残念がっていたという姿もあったという。
これを見た人は当然、
「そんなに買って誰が食うんだよ」「食べ物にもキャラクターにも愛がない」「食べ物を大切にしてほしい」「子どもに頼まれて買いに行ったけど売り切れ…」「捨てるなんてありえない!」
など、嫌悪の声しか上がっていない。
買い占め、転売ヤーは日本人だけでなく海外の人も多く見受けられたという。
「中でも中国ではちいかわが大人気で、魔改造された原型を無くしたちいかわグッズが売られているほど。新宿のちいかわグッズ店で中国人が万引きをして警察が駆けつけたニュースもありました。また中国でオープンされたポップアップストアには大行列ができ、1人の買い物時間を10分間に制限するほど。3日間の売り上げが約1億7000万円、1人あたり約3万円近く買い物をしたようです」
日本のものが外国で人気を集めるのは誇らしいことだが、あまりにも度を越した行為に、その矛先はマクドナルドにも向かっている。
「なんで制限しないのか」「食べてからおもちゃを渡せ」「こうなるってわかってたはず、転売対策しろよ」
SDGsを声高にするマクドナルド。完売が目的でいいのだろうか。