目次
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ー 『しあわせは食べて寝て待て』の魅力
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ー “団地”も人気のポイント

 桜井ユキ(38)の主演ドラマ『しあわせは食べて寝て待て』(NHK総合・火曜夜10時~)が、アラサー以上の女性から絶大な支持を集めている。NHKプラスでの同時・見逃し配信において、2020年4月以降に配信された全ドラマの中で最多視聴数を記録(大河ドラマと朝ドラを除く)。5月27日に最終回を迎えるが、早くもロスの声がSNS上で相次いでいる。

『しあわせは食べて寝て待て』の魅力

桜井ユキ主演『しあわせは食べて寝て待て』(NHK公式サイトより)
桜井ユキ主演『しあわせは食べて寝て待て』(NHK公式サイトより)

「水凪トリさんの同名漫画を原作とする本作は、膠原病を患ったことをきっかけに大手企業を退職し、週4日勤務のパートとして働きながら団地で質素に暮らす38歳独身女性・麦巻さとこ(桜井)が、近隣住民との交流や薬膳を通じて小さな幸せを見つけていくヒューマンドラマです。

 大家で隣に住む加賀まりこさん演じる鈴や、宮沢氷魚さん演じる司など生きづらさを抱えた人たちが前を向いていく姿が印象的で、静かな展開ながら着実に視聴者を増やしているんです。

 原作も人気で、'22年に放送された『アメトーーク!』の『グルメ漫画サミット』で麒麟の川島明さんが同作を絶賛したことも」(エンタメライター、以下同)

 人気の秘密はどこにあるのだろうか。そのひとつが、薬膳の効能についての“うんちく”だという。

「1話で団地を内見しているさとこが頭痛に襲われたとき、鈴が輪切りの大根を持ってくるんです。そこでさとこに“かじりながら大根の辛味をスーハースーハーって鼻に通すの。大根は喉の炎症を和らげ、鼻のあたりも効く”と教え、さとこの頭痛が治まる。

 以来、薬膳にハマったさとこは、事あるごとに、食材の効能についてのうんちくを周囲に話すように。視聴者も取り入れやすい食材ばかりなので、それも魅力のひとつだと思います」