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ー 石破首相の“寝てない”発言に国民反発

 

 石破茂首相が飛ばした“激務アピール”のボヤキが思わぬ反発を招いている。

石破首相の“寝てない”発言に国民反発

「石破首相は5月30日、東京都内で開かれた全国商工会連合会の会合で自虐気味に『1日3時間くらいしか寝ていない。なんでかというと、とにかくトランプ関税、コメ(価格を)下げろ、ガソリン代下げろ、電気代下げろ、消費税下げろということで』とあいさつ。国民からの要望に追われていると語ったんです」(全国紙社会部記者)

 日米関係、物価高、電気代補助、ガソリン高騰、消費税減税など問題が山積みの石破内閣。共感を得るつもりだったのかもしれないが、有権者である国民からは、

《そんなに働いて何もできてないの?》
《でました、俺は、寝ない自慢》
《嘘こけ 石破茂 国会でいつも寝てるだろ》
《家とは別に、国会で寝てる時間のこと言ってるんじゃない?》

 など冷ややかな反応だ。“寝てない発言”に対する国民からの反発の背景について、先の全国紙社会部記者はこう語る。

首相指名選挙でスヤスヤと居眠りをする石破茂首相(2024年11月11日、写真は「週刊女性」撮影)
首相指名選挙でスヤスヤと居眠りをする石破茂首相(2024年11月11日、写真は「週刊女性」撮影)

「米価格の高騰などで揺れる石破内閣。5月21日には『米は買ったことがない』発言で炎上した江藤農水相が事実上の更迭となり、後任には小泉進次郎元環境相が就任。備蓄米の対応が急がれています。

 また同月22日、政府はガソリン価格を1リットルあたり10円引き下げる方針を表明。電気・ガス料金への補助も夏季に実施予定です。しかし、立憲民主党・野田佳彦代表との党首討論では、野田氏が『食料品の消費税ゼロ』を掲げたのに対し、石破首相は『いっぺんに下げることだけが物価高対策ではない』と真っ向から反対。

 さらに『消費税をゼロにするには1年かかる。スーパーの経営者もそう言っている』といった趣旨の発言をしていましたが、『1日でできる』『一晩で対応できる』との声が続出。つまり、現場の柔軟性を無視し、対策に及び腰な石破首相の姿勢が批判を招いているのです」(前出・全国紙社会部記者)

 そもそも同首相の“寝てない”自慢は過去にもあった。

「5月19日の参院予算委員会で、首相は睡眠時間が確保できないことに愚痴をこぼし、『“寝るのも仕事のうちだからね”とよくお叱りをいただくところでございます。真に受けて寝ると大変なことが起こりまして』と笑いを誘っていました」(同)

 石破内閣の5月の支持率は、国内の主要な報道機関8社のうち5社が政権発足以来の最低値を記録。最も低かったのは時事通信の20.9%で、岸田文雄前政権末期の18.7%に肉薄している。果たしてこの難局を乗り切ることができるのかーー。