佐々木朗希、素人の言うとおりに

 それもそのはず、佐々木はたびたび不調を訴えては戦列を離れ、シーズンを通して先発ローテーションを守った経験がない。千葉ロッテマリーンズに所属していた5年間で、規定投球回数に達したことは一度もないのだ。その姿勢は、あまりに大切にされすぎて、常に怪我をする手前で休んできたという印象を受ける。

「怪我をする前に休むという“大事を取る”行動は、“メジャー挑戦に向けて身体を消耗しないため”といった穿った見方もされていました。そのため、今年メジャーに行ったからには全力でやるだろうとの意見もありましたが……。結果はあまり戦績も振るわず、ついに負傷者リスト入り。野球ファンからは《やっぱりな》といった声が上がっています」(前出・スポーツ紙記者)

 体力や筋力の無さを指摘する声には、これまで常に“素人が口を出すな”との意見もあった。しかし、今回の『おはようロバーツ』でロバーツ監督は「WBCで投げていたときのほうが体力があった印象。今年は以前ほどの体力がないように思う」と分析し、「だから再び体重を増やし、体力強化を目指している」と明かしている。

 結局、素人ファンの言っていたとおりになってしまった佐々木。マイナーの厳しい環境で揉まれて、心身ともに強靭になった姿が見られる日を期待したい。