今回のツアーポスターには《結成から50年、ゴダイゴの旅(ジャーニー)は終わらない》と書かれている。これからゴダイゴは、どのようなジャーニーを続けていくのだろうか。

そのときに一番いいことをやるだけ

僕は目標を持たないんです。そのとき、そのときに一番いいことをやるだけ、そして世界レベルの音楽をやりたいだけ。ずっとそうやってきましたから、これからも変わらないと思います。しかも年々、音楽をやることがさらに楽しくなってきていますね」(タケカワ)

正直、スーッと50周年を過ごしていこうと考えていました。でもたくさんの人たちが50周年のことを言ってくださるので、これじゃいけないなと。50年やってきたバンドが今後、どのようなメッセージを発信していくか、今まさに真剣に考えています」(ミッキー)

傲慢なことを言いますね(笑)。ゴダイゴが50年続けられたのは、音楽バンドとして素晴らしいグループだったから! メンバーのみんなが素晴らしかったんだよ」(スティーヴ)

 メンバーの誰しもが現状に満足せずに、常に先を見据えて活動をしている。それはライブをしている姿からも強く感じられた。そしてゴダイゴは、60年、70年と“999号”のように“音楽の旅”を続けていくに違いない。

取材・文/樋口 淳 

ゴダイゴ●1976年デビュー。'80年、ネパールのカトマンズ王立競技場で野外コンサートを開催。さらに同年、ロックグループとして初めて中国・天津でコンサートを開く。'85年に活動を休止したが、'99年に期間限定の再結成を果たし、2006年にデビュー30周年を迎え、本格的な活動を再開する。現在、結成50周年を記念して特別コンサート『ゴダイゴ結成50周年 Godiego Live!2025』を開催中。

トミー・スナイダー ドラマー。1952年生まれ。米国マサチューセッツ州出身。
7歳からドラムを始め、9歳からジャムセッションに参加。1977年に、ミッキーとスティーヴの誘いで来日、ゴダイゴに参加する。当時からゴダイゴの活動と並行してボーカリストとしても活動。

タケカワユキヒデ ボーカリスト。1952年生まれ。埼玉県浦和市出身。1975年、東京外国語大学在学中にシンガー・ソングライターとしてデビュー。「ミッキー吉野グループ」がサポートしたことを契機に、ミッキー吉野からリード・ボーカルとして誘われ、ゴダイゴを結成。

吉澤洋治 ギタリスト、ベーシスト。1957年生まれ。東京都出身。米国ミドルベリー大学在学中からギタリストとして現地のジャズクラブで活躍。1979年に帰国後ジャズギタリストとして注目を浴びる。1980年、ベーシストとしてゴダイゴに参加。オーストラリア、香港など海外でも活動。

スティーヴ・フォックス ベーシスト。1953年生まれ。宮城県仙台市出身。1969年にミッキー吉野と意気投合し、以降活動を共にする。1980年にゴダイゴを一度脱退するも、1999年に復帰。現在は牧師や英語講師を務めつつ、ゴダイゴの活動に参加している。

ミッキー吉野 キーボーディスト。1951年生まれ。神奈川県横浜市出身。1968年、グループ・サウンズ「ザ・ゴールデン・カップス」に加入。脱退後の1971年に渡米し、バークリー音楽大学に留学。卒業後に帰国し、「ミッキー吉野グループ」を結成する。1975年にゴダイゴを結成。