参議院選挙の投開票日が7月20日に迫る中、勢いを増す参政党の“日本人ファースト”が賛否になっている。
「差別を選挙に利用した」の声も
7月15日、『TBS NEWS DIG』で神谷宗幣代表のインタビューが公開。“日本人ファースト”という言葉が、差別や排外主義を煽ることになっているのでは? という質問に対し、
「そうは思っていないので、引き続きそれはないようにしていきたいと思いますし、これは選挙のキャッチコピーですから、選挙の間だけなので、終わったらそんなことで差別を助長するようなことはしません」
続けて、
「この言葉は私が提案したというよりも党員さんがアンケートで出してきたものを私が見てそれに応じた」
と回答したのだ。これを受けて、元ラジオアナウンサーで参議院議員の石垣のりこ氏はXで、
《「日本人ファースト」が「差別を助長する」とお認めになっておられる。そして「選挙のキャッチコピー」でしかないとも。つまり、「差別を選挙に利用した」と認めておられるわけですね。言語道断。断じて許せない》
と投稿。シンガーソングライターの柴田淳も、
《選挙の時だけ…っていう姿勢そのものが、投票数獲得の為に嘘言いまくってます! みたいなもんだと思います。1人でも多く、この危険度に気づいてくれますように》
と神谷代表の発言に苦言を呈している。

批判が殺到したことで神谷代表はXを更新。
《またインタビューの内容が炎上しているらしいので解説。前回の選挙のキャッチコピーは「日本をなめるな」今回は 「日本人ファースト参政党」公約を包括するキャッチコピーとして使うのはとりあえず今回の選挙期間中だけという趣旨で発言しています。もちろん選挙が終わった後も『日本人ファースト』の方針や公約は変えずに活動します》
と釈明。X上では、
《本当出る杭は打たれるって感じで、印象操作が酷いですね 負けるな頑張れ応援してます!!》
神谷代表を支持する声も多くあったものの、
《ぶっちゃけこれは神谷さんの言い方が悪かったかな。支持者はもちろんそんなこと思ってないって分かるけど誤解されてしまう言い方ではあったと思う》
と、言い方に問題があったと指摘する支持者も。
15日に放送された『報道ステーション』(テレビ朝日系)では、同局の独自調査で参政党の獲得議席が15前後と報じられるなど、今回の参議院選挙の台風の目になっている。
「批判も多い参政党ですがSNS戦略には長けていて、公式TikTokは自民党広報のフォロワーが2250人程度に対して、参政党は8万人超え。100万回再生を超えている動画も複数あります。ショート動画で情報を得ているZ世代を中心に支持者を増やしているので、神谷代表の炎上も話題性という意味ではむしろ追い風になるかもしれません」(全国紙記者)
何かと話題になる参政党だが、テレビ朝日の調査通り大幅に獲得議席数を伸ばすことはできるだろうか。