7月29日、“保守のマドンナ”として知られている自民党の小野田紀美参議院議員がXで怒りをあらわにした。小野田氏は《非公開の会議を盗録したあげく、マスコミに売るような人間が我が党の関係者にいるということが確定したようで。呆れ果てております。残念です》と書き込んだ。
“ブロック”の多さでも有名な小野田議員
この投稿の詳細を政治ジャーナリストが語る。
「この日、自民党は約4時間半にわたって両院議員懇談会を行いました。懇談会は冒頭のみ撮影が許され、あとは非公開で行われたものの、フジテレビ系列のFNNが音声を入手して一部内容を報じました。そこで女性議員が《政治空白を作らないためには即座に辞任をすればいい話》《ぐだぐだ足の引っ張り合いをしているように見えるのは自ら降りないからです》と石破総理に激しく詰め寄る音声が流れました。この発言者が小野田さんだと言われています」
小野田氏の怒りのX投稿には《重大なコンプラ違反で罰則対象では?》と共感の声もあるものの、さまざまな角度からのツッコミも入っている。
《いやいや実に自民党らしいエピソードだと思いますが》
《組織として末期感がものすごく漂ってます》
《内容はよくわからないけど、そもそも公開されてはマズい事を話してたのかな?》
小野田氏は、東京都北区議会議員を経て2016年の参議院議員選挙で岡山選挙区から出馬して初当選。22年に2回目の当選を果たしている。22年の選挙では、1人区のうち唯一公明党の推薦を受けない候補として話題になった。
もともと小野田氏は“お騒がせ”議員として知られると前出の政治ジャーナリストが続ける。
「小野田さんはXで積極的に発言を行っていますが、“ブロック”の多さでも知られます。ネット上では《僕も自民党員ですが、小野田紀美からブロックされてます》《全く絡みに行ったことないのに小野田紀美とかいう人にブロックされてた》といった声もあり、自身の名前や発言に対する反応を積極的にチェックしているものと見られます。政治家としてこうしたスタンスを取ることへの疑問の声もあがっています」
さらに、2024年9月に行われた自民党総裁選をめぐるX投稿が炎上する騒ぎも起こしている。
「小野田さんは地元岡山県選出の加藤勝信さんの推薦人になりましたが、X上に《皆様が我が国を託したいと思う候補に想いを寄せて頂きたく存じます》とメッセージを投稿。地元のしがらみから仕方なく加藤さんを推薦したととれるような内容が波紋を呼びました。ただ“ハッキリとものを言う”姿勢には一定の評価もあります」(前出・政治ジャーナリスト)
42歳の小野田氏は自民党で“若手のホープ”として期待されている人物。その彼女が今回、現役首相にはっきりと退陣を求めたことで、石破政権はさらなる混迷に陥ることは間違いないだろう。