相続の話になると、「あなたの親は」なんて言葉がつい出そうになるけれど、夫の親族の悪口を言うのは絶対にNG、と山田先生は忠告する。

人間関係は、年をとると財産

どんな人でも、自分の親族の悪口を言われると、いい気はしません。それこそ熟年離婚の入り口になりますから、気をつけましょう。人間関係は、年をとると財産ですから

 夫の死後、自分の生活を守るためには、お金だけでなく人間関係も大事なのだ。

年金改正で遺族年金が5年限定にただし慌てないで、年齢を要確認

 今年の年金改正で、2028年度から遺族厚生年金が見直されます。これまで女性は30歳以上で夫と死別したら無期給付だったのが、男女ともに60歳未満で死別した場合は、原則、死後5年の有期給付に変更になります。改悪といえますが、2028年度に40歳以上の女性は、現行の制度のまま。無期給付が適用されるので、慌てないように!

※遺言や生前贈与によっても侵害されない、最低限の遺産取得分

取材・文/池田純子

山田静江先生 ファイナンシャル・プランナー 終活アドバイザー協会会員。早稲田大学商学部卒業後、東海銀行(現、三菱UFJ銀行)、会計事務所などを経て2001年に独立。セミナー講師、中小企業オーナーや個人向けの相談、FP関連業務の企画などを行う。近年は人生後半期の諸問題、特に医療・介護と高齢者施設、セカンドライフのマネープラン、相続に力を入れている。