
「本当にみんなに支えられて、今日の日を迎えられて。26年歌わせていただいていますが、やっとスタートラインに立たせていただいた。これからがスタートですから」
9月4日、5日。氷川きよしの全国ツアー『KIYOSHI HIKAWA+KIINA. Concert Tour 2025~KIINA'S LAND』の東京公演がLINE CUBE SHIBUYAで行われた。
ゴールドの衣装で登場した氷川
オープニングは『龍翔鳳舞』。まばゆいばかりのゴールドの衣装で登場した氷川は、まるで後光が差した観音様のよう! 白の紋付き袴姿で『箱根八里の半次郎』、黒の着流しで『三味線旅がらす』など、演歌のヒット曲が続く。さらには、漁師風衣装で“絆丸”に乗り込み『玄海船歌』『北の一番船』などを力強く。
翌6日に48歳の誕生日を迎える氷川に、観客全員から“おめでとう”コールのプレゼント。お返しに氷川が『Happy Birthday to You』を歌う場面も。
「父と母にこうやって産んでもらってよかった。生まれたこと自体が幸せですから」
その後は雰囲気一転。“妖怪キーナ様”のパーティーに。『Party of Monsters』『雷鳴』『限界突破×サバイバー』などでは、会場は総立ち。長年“着席スタイル”が当たり前だった氷川のライブにおいては、驚きの光景だった。そして急きょ、8月の『24時間テレビ』で披露したレディー・ガガの『Born This Way』をアカペラ披露するなど、そのサービス精神は相変わらず。
「もう、うれしい! すごい幸せで、感謝が自然と心からあふれて。すごくいい空間をみなさんにつくっていただいて、本当に良かったです!」
進化した氷川、決して変わらぬ氷川……。まるで万華鏡のような全24曲、2時間半の熱いステージだった。
<取材・文/池谷百合子>