長い休養にはこんな見方も
このタイミングでの長い休養には、こんな見方も。
「'26年2月に『ミラノ・コルティナ五輪』が開催されるため、テレビ各局はキャスターや解説のキャスティングを進めています。すでに、前回大会である'22年の『北京五輪』後に引退した選手の起用を発表した局もあり、現役アスリートへの事前取材も始まっているそうです。もちろん、引き受けてくれるのなら各局は羽生さんを起用したいでしょうし、彼自身も五輪シーズンであることは認識しているはず。だからこそ“あえて今”休養に入ったのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
いったい、どういうことか。
「大きな影響力を持つ羽生さんが何かを発信することで“後輩たちが惑わされないように”と、考えているのではないでしょうか」(フィギュアスケート関係者)
競技時代、ストイックに“金メダル”に向き合ってきた羽生は、《辛いことが起きたり、嫌なものを見たり、嫌なことを言われたり……そんなことで簡単に揺らいでしまうし、簡単に練習も行きたくなくなる》(『GOETHE』'25年4月号)
と、周囲の声に悩まされてきたことを明かしている。
「羽生さんは、3度五輪に出場して2度の金メダルを経験しており、誰よりもそのプレッシャーを理解しています。だからこそ、競技を続ける選手たちの心に寄り添うことができます」(フィギュアスケート関係者、以下同)
例年どおりの活動をすると、
「五輪のキャスターに起用されていなくても、自身のアイスショーなどで五輪についてのコメントを求められることは間違いありません。それがどんな言葉であっても、後輩たちに影響を及ぼしかねない。彼らが伸び伸びと五輪に挑めるよう“無言”でいることが、自分の責務だと考えているのだと思います」