SNS上ではチョコプラや『霜降り明星』『ハナコ』ら人気芸人が出演する、フジテレビのバラエティー番組『新しいカギ』にも矛先が向けられている。同番組の柱になっている人気企画は全国の学校生徒が参加する、いわば“素人”参加型の企画。
民放バラエティー番組を担当する放送作家の話。
「元々はフジの人気番組『めちゃイケ』に繋がった、ナインティナインや極楽とんぼら当時の若手芸人を集めた『とぶくすり』の系統を継いだ番組で、2021年のレギュラー化当初はコントや内輪ウケのトーク企画がメインでした。
ところが賞レースの常連だった人気グループを集めた割には視聴率も芳しくなく、早期の打ち切りも囁かれていました」
“素人”との交流企画で人気番組に
転機が訪れたのは放送から1年が経った2022年4月、チョコプラら“カギメンバー”と現役高校生によるクイズ対決を放送すると、11月にはヒット企画となる『学校かくれんぼ』をスタート。全国の小中学校、高校を舞台にメンバーと生徒によるかくれんぼ対決を実施すると人気に火がついた。
以後も、メンバーが学校へ赴いて生徒や先生と交流する企画が生み出され、キッズからコア層まで親子で楽しめるフジの看板番組に成長。2024年の『27時間テレビ』では、『新しいカギ』とカギメンバーが中心となって企画が組まれるほどに。
「つまりは生徒や先生ら“素人のおかげ”で息を吹き返したとも言える『新しいカギ』。もちろん松尾や長田庄平は、生徒たちと共演するにあたって“素人が何発信してんだ”と見下しているつもりは毛頭ないでしょう。
ただテレビの人気者になったことで、どこか天狗になっていた感は否めません。そのテレビを見てくれる視聴者も、彼らの言う“素人”であることを忘れてしまってはソッポを向かれるのもこれまた早い」(前出・放送作家)