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ー 趣味や感性を豊かにしてくれるものに関してはタイパは考えない
稲垣吾郎 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/金田順子 スタイリスト/黒澤彰乃 衣装協力/ジャンピエール(アドナスト)

 9月22日で8周年を迎える“新しい地図”。今夏はドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』と舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で忙しい日々を送った稲垣に、落ち着いたらやりたいことなどを聞いた。

─この夏は舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』やドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』で忙しそうでしたね?

確かに忙しい夏でしたね。特に舞台は5月から稽古、7月から10月31日まで本番で。年末に振り返ったら、ハリー・ポッターの年だったと感じるんじゃないかな。充実した夏だったと思います

趣味や感性を豊かにしてくれるものに関してはタイパは考えない

─舞台とドラマの切り替えは大変だったのでは?

「ドラマの撮影は舞台がない日でしたし、まったく寝られないようなスケジュールではなかったので、そこまで大変ではなかったですよ。気持ちの切り替えは必要だけど、いい意味で気分転換になった気がします。舞台は同じことの繰り返しだから、気持ちがマンネリ化しちゃうのが怖いんですよ。

 でも、毎回ドキドキしていたら危ないし、自分の中で新鮮味もなくしてはいけない。そのさじ加減がいつも難しいんです。でも今回はドラマもあったし、あとトリプルキャストなどで毎回共演者がかわるから、日々新鮮さを取り戻せるという強みもありますね

─最終日まで1か月強。今後の抱負は?

さらに精度を上げていいものにしていきたいです。この公演を楽しみにして来てくださる方々に向けて、一つひとつ最善を尽くしてベストなステージをお見せしていきたいですね

─舞台は移動を入れたら1日かけて見に来る人もいるくらい、最近よく言われる“タイ
パ”とは真逆の贅沢な時間ですよね。

本当に。タイパに偏っちゃうと見た気になって終わっちゃうことが多いから。日常生活では僕も効率よく時間を使いたいタイプ。例えば朝の時間に掃除、洗濯などいろいろ終わらせて合理的に、というのは賛成なんですけど、趣味や感性を豊かにしてくれるものに関してはタイパは考えないですね。もったいない

─落ち着いたらやりたいことは?

のんびりしたい、くらいかな。人にも会えてなかったから友達に会ったり。海外に行ったりもしたいけど、とりあえずは一回ゆっくりしたいですね

無限に食べられるものは?

「無限に食べるということに美徳を感じたことがないなあ。特別に“これが好み!”というものはないかも。あ! 好きなワインなら無限に飲めるかな。酔わないのであれば。自分が大好きな素晴らしい状態のピノ・ノワールとかね。ずーっと香りを嗅いでいたい。量じゃなくて質ですよ」

自分を動物にたとえるなら何?

「サル。動物占いがサルだったから。当たってはいないと思うけど(笑)。でも、おだてりゃ木に登るタイプだから、当たってるのかな? 怒られて伸びるタイプではないですよ(笑)。あと、ネコっぽい面もあるとは思うけど。まあ、人間なんだからいろんな面がありますよ」

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』TBS赤坂ACTシアターにて上演