1日で約90万円売り上げたことも

 反省を生かして、翌日は時間どおりに到着するも、

「今度は食材が足りなくなって……。ホットサンド100食分の材料を用意していたのですが、1食に入れる具材の量を間違えてしまったみたいで」

 苦い思い出となったが、

「僕がキッチンカーを始めたことを、ネットニュースやテレビで取り上げていただいて“こちらのイベントにも来てください”といった声がかかるようになりました。当時は全国どこにでも足を延ばしていたので、東京から鹿児島まで行ったことも。さすがに、実家のある大阪を経由してゆっくり行きましたが、大阪から鹿児島までは10時間くらい運転しました」

 キッチンカーでフードの販売中は、ブレイク当時の赤い衣装を着ており、

「お客さんから“あのとき見てました”とか“こんな場所まで来てくれるのね”など、喜んでもらえるのでうれしいです。たまに“ラッスンゴレライやって”とも言われるんですが“相方役を全力でやってくれるんやったらやります”と答えています(笑)」

'14年、結成したばかりの若かりし8.6秒バズーカー。左からはまやねん、タナカシングル
'14年、結成したばかりの若かりし8.6秒バズーカー。左からはまやねん、タナカシングル
【写真】音楽フェスで爆売れ! はまやねんの絶好調キッチンカー

 初めはホットサンドからスタートして、最近ではカレーパン、焼きそば、ハラミ焼き、ポテトフライなど、幅広いメニューを販売している。

「先日、熊本で音楽フェスに出店したときは、塩焼きそばで1日90万円ほどの売り上げがありました。このときは赤い衣装を着ないで、いわゆる“僕”だとは言わずに出た結果だったので、結局は“誰が売るのか”ではなく“何を売るのか”が重要だと気がつきました。4年目でようやく(笑)

 しかし、売り上げは好調でも、ブレイク時の収入には及ばないという。

それでも全然、今の生活のほうがいいですね。当時は目まぐるしすぎて何が起きているのかもわからなかったので……。今は通常7時間くらいは寝られていますし、心に余裕があります。心から笑えてるっていうか(笑)。いつか、小籔千豊さんのように自分で音楽フェスを主催したいです。キッチンカーで知り合った業者さんや、仲のいいバンドを呼んだりして。そこで、相方とまた“ラッスンゴレライ”ができたらいいですね」