9月29日からスタートした、2025年度後期連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)。小泉セツとその夫・八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルに、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描いていく。
初回放送で話題を集めたオープニング

初回放送終了後からSNSで話題を集めたのが、そのオープニングだ。主題歌は、夫婦デュオ・ハンバート ハンバートによる『笑ったり転んだり』。ゆったりとしたテンポと優しい歌声が心地よい、穏やかな楽曲になっている。
映像は、写真家・川島小鳥氏が撮影した主人公・松野トキ(高石あかり)とレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)夫婦の写真が次々と映し出される静止画で構成。二人の仲むつまじい日常が伝わってくる温かみのあるオープニングとなった。
これには
《朝ドラ史上最高に癒やされるOP》
《静止画なのも新鮮で素敵》
と、好意的なコメントが寄せられた。
この好評ぶりは、前作『あんぱん』のオープニングと明暗がくっきり分かれる形に。
「前作の朝ドラ『あんぱん』はオープニングが過去イチといってもいいほど不評でした。RADWIMPSによる主題歌『賜物』は“RADっぽさ”全開。スピード感のあるメロディーに難解で早口な歌詞。映像もCGを多用した賑やかな演出で、現代的な印象が強いものでした。オシャレで楽曲自体は良い曲でしたが、『あんぱん』の世界観には合わないのではないかという意見が多くあがっていました」(テレビ誌ライター)
『あんぱん』の最終回では、『賜物』のオーケストラバージョンがフル尺で放送されたが、
《最初からこのくらい落ち着いた曲にしてくれればよかったのに》
《あんぱんは主題歌が朝からうるさかったのでようやく解放される》
と、最後まで否定的な意見が絶えなかった。
「前作は挑戦的な試みだったと言えますが、少し冒険しすぎた感は否めません。一方で、今回は“ザ・朝ドラ”感のある、優しい雰囲気。また、タイトルバックに使われている写真を撮影したのは、本作のポスタービジュアルも担当した川島小鳥氏。そのため、作品全体として世界観が統一され、ドラマにピッタリのオープニングになっています」(前出、テレビ誌ライター)
実際、SNSでは前作との比較を交えた反応も多く見られる。
《あんぱんのオープニングが苦手だったから今回は安心して聴いてられる》
《朝ドラのオープニング映像はやっぱりこうでないと!(あんぱんはオープニングがミスマッチすぎて毎回飛ばしてた)》
《「あんぱん」は超名作だったけれど、オープニング映像と主題歌に関しては「ばけばけ」の方が100倍素晴らしい》
初回から好スタートを切った『ばけばけ』。半年間にわたる物語への期待値は早くも高まっている。