 
「オファーをいただき、すごく有名な作品に出演させていただけることが率直にうれしかったです。僕の初主演映画(’23年『なのに、千輝くんが甘すぎる。』)も少女漫画原作だったのですが、その役作りのために(漫画の)『ストロボ・エッジ』も読んで、勉強してました。今回の作中では、名ゼリフや名シーンももちろん描かれていますので、原作ファンのみなさんを含め、楽しんで見ていただけると思います」
と話すのは、10月31日から始まる連続ドラマ『ストロボ・エッジ Season1』(WOWOW)で福本莉子とW主演を務める高橋恭平。
任侠モノのような男くさい作品にも挑戦してみたい
原作は切なくも甘い青春漫画の金字塔、咲坂伊緒の同名作品だ。
高校1年生の一ノ瀬蓮(高橋)はクールで近づきがたい印象で、女子生徒の誰にもなびかない。しかし同級生の仁菜子(福本莉子)は、普段は見せない蓮の優しさにどんどん惹かれていく……。
「普段の僕はめっちゃしゃべるほうではなかったり、蓮に共感する部分も多かったので、演じやすかったですね。口数が多くない中で、ふとした表情の変化や仁菜子に対しての気持ち、ほかの人の前ではしない表情だったりとかは意識して演じていました。
ただ僕の場合は、ある程度距離が縮まると結構しゃべるタイプなので、そこは蓮とは違う部分だと思います」
素直でまっすぐな性格の仁菜子は、ひたむきに蓮に向き合おうとし続ける。
「仁菜子は一見、普通の明るい子。だけど掘っていけば、いろんな感情の持ち主で。本当にまっすぐで、その一生懸命さがすごく伝わってくるから“青春物語のザ・ヒロインやな”って思います。やっぱり、一緒におったら楽しいんやろうな」
高校生のときにこんな恋愛をしてみたかった……と思わずにはいられない本作。高校時代の高橋はどんな感じだったかと尋ねると、
「極力目立たず、当たり障りのない生活をしてましたね。中3からこの仕事を始めていたから、とかではなく。基本的にずっとそのスタンス。できる限り、後ろの控えめな席にいたかったし、友達は数人。学生生活で青春はできていない側ですね。今回、演じる中でそれを楽しめたので十分です」
“季節の匂い”への感じ方など、どこか感性が似た仁菜子をだんだん気にし始める蓮。しかし、中学時代から付き合っている彼女・麻由香(田鍋梨々花)がいる……。追う恋と追われる恋、どっちに惹かれる?
「追う恋ですね。どちらかというと、自分が追いたいかな。だって、追われるほうが変に考えたりしないとダメじゃないですか。追いたいときに追うほうが、気持ちの整理も自分で完結できるはずなので」
高校時代と現在。恋愛観の変化について聞くと、
「別に変わらないですね。内面をよく知ってからのパターンと一目惚れタイプの外見からのパターン、どちらもあるかもしれないけど、やっぱりどっちも大事だと思うので」
現在25歳。20代も後半に差しかかる中で今後の展望を尋ねると、
「考え方的に、若くいたいですね。スポーツも趣味程度にずっとやっておきたいですし。何かに誘われたら行くとか、“フッ軽”(フットワークが軽い)でいたいし。演技においては、オールジャンルで学んでいけたらなと思っています。アクションも好きなので経験したいですし、任侠モノのような男くさい作品にも挑戦してみたいですね」



 
   
    










