2020年に二軍監督に就任し、桑田氏とは入れ替わるように一軍ヘッド昇格、2024年から一軍で指揮をとっている阿部慎之助監督(46)。当初より、桑田氏との“指導方法”をめぐる相違を指摘されることもあった。
「とにかく選手につきっきりで猛練習を課す“スパルタ”指導の阿部監督に対して、自身が大怪我を負った経験からか、練習を無理強いせずに自主性を重んじて指導に当たっていた桑田さん。“選手のミスは指導者のミス”という、現代的な考え方を持つ指導者でした。
例えばシーズン途中でソフトバンク(ホークス)にトレードされた秋広優人選手(23)。阿部監督から二軍落ちを言い渡された際も寄り添い、一緒になって“一軍で戦うには何が必要なのか”を考えていました。そんな矢先の放出だっただけに、プロとして仕方ないこと、むしろチャンスとも言える移籍ですが、桑田さんも落ち込んでいたように見えましたね」(前出・野球ライター、以下同)
二岡智宏、駒田徳広も“クビ”に
今オフの人事では桑田氏のほか、二軍監督を経て2024年からヘッドコーチとして阿部監督を支えた二岡智宏氏(49)。そして2022年から三軍監督を任されていた、通算2006安打の“レジェンド”駒田徳広氏(63)も退団したことに、野球ファンもざわついている。
《若手の育成の成果が2軍リーグ優勝ではないのか? 阿部監督の意向かフロントの意向か分からんが、桑田・駒田・二岡を切って本当に大丈夫なのか?》
《阿部氏が退団せず桑田氏が退団。 巨人は選択を誤ったかも…。 本来は1軍の監督にすべき人なのだが…。》
《巨人というチームは、どう考えても頭がおかしい。本当に切るべきは阿部である。そして桑田を後釜に据えるべきだった。》
ネット上では、セ・リーグ3位に終わったシーズンの責任を取るべきは阿部監督であり、むしろ桑田氏を一軍監督に据えるべきとの提言も飛び出す始末だ。
「いわば若手選手を任されていたコーチ陣を“切った”ことから、球団として育成方法を一新したい気持ちがあるのは確かでしょう。一方で怒声や叱咤、しごきが日常とされた野球界において、桑田氏らも実践する“怒らない”指導力も評価されています。
私個人はあまり見たくはありませんが(笑)、近いうちに桑田氏がライバルチームのユニフォームを着て選手を指導、チームの指揮を取る姿がグラウンドにあるかもしれませんね」
責任を問われるべきは阿部監督ではなく、巨人球団だろう。
 
 
   
    










