11月12日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で、安田大サーカス・クロちゃんのドッキリ企画が放送。その仕掛け人として7年ぶりに番組に登場した盲目の漫談家、濱田祐太郎に注目が集まっている。
自らの視覚障がいをネタに
「喉のポリープ手術を受け、1週間、発声が禁止されたクロちゃん。番組では退院後、思わず声をあげてしまいそうになる10個のドッキリを仕掛けました」(芸能ジャーナリスト、以下同)
想定外のハプニングに、ジェスチャーや筆談で乗り切るクロちゃん。その中で盛り上がりを見せたのが、イベントの楽屋が一緒になった濱田との対面だった。
「濱田さんも仕掛け人でありながら、『しゃべることができない人物がくる』としか伝えられていませんでした。そこに現れたのが、“サイレントクロちゃん”だったのです」
ここで濱田が「僕、目が見えてないんで、先輩なのか後輩なのかも分かってなくて、どなたですか?」と切り出したのだ。
「濱田さんは、クロちゃんが問いかけに対して机を叩く行動に着目。その回数によって正解か不正解かどうかを判別できる方法を手探りで編み出していったのです。その後も『今はしゃべりたくないってことですか?』『先輩ですか?』『吉本の方ですか?』などと質問していきました」
さらに濱田は、芸人としての腕もいかんなく発揮していた。
「濱田さんの手のひらにクロちゃんが伝えたいことを書こうとするも、それが長文であることにすかさず、『いや長すぎて分からへんわ!』とツッコミ。また、クロちゃんから背中に『お互い(がんばろう)』と書かれた濱田さんは、『お互いって言いましたけど、俺、一生なんすよ。一緒にしないでくださいよ』と、1週間で声が出せるクロちゃんに対し、自らの視覚障がいをネタにツッコミを入れていたのです」
知られざる日常をネタに、2018年の『R-1グランプリ』で優勝した濱田。X上では改めて彼の才能に感服。《濱田君の地頭がよすぎて察する能力も天才だった》と絶賛の声が。また、《濱田祐太郎とクロちゃんの絡みが普通に感動すんだけど》といった感動したというコメントも多く見られ、番組の演出を手がける藤井健太郎氏も、自身のXで《濱田祐太郎くん超優秀》とベタ褒め。
スタジオゲストの伊集院光も、「ここでしか見られないもんを見たね。なかなか伝わらないだろうけど、優しさの塊ができてるよね。なんか、下手したら、今日夜、思い出して泣いちゃうかもしれない」とコメントしていた。
そんな濱田はオンエア後、自身のYouTubeチャンネルに、『水ダウ』秘話を語る動画を公開した。
「打ち合わせ時、番組スタッフから『しゃべることができない人がやってくる』と聞いた瞬間、『口にリンゴが詰められた状態の芸人でも入ってくるのかなと思った』などボケるなど、卓越したトークスキルを見せていました」
彼は動画の最後に「今年じゅうに全国放送のバラエティに5本出たいねんけどなぁ」とポツリ。現在3本出演しているという。この『水ダウ』が転機となれば――。
















