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 昨年12月に、約5年の活動休止期間を経て、7年半ぶりに開催された『10th Anniversary Live 2015』で解散を発表したWaT。

――2人で本格的に話し合った結論というよりも“あ・うん”の流れだったと言っていたけど?

徹平「ですね。2人で語り合ったっていうのはないですね」

ウエンツ「本当にちょろちょろっとね」

徹平「(解散は)もうずっと、お互いの中にあったことなので。(活動しなかった)5年間がデカかったよね? でもその分、各々が自分のフィールドを広げて、やりたいことをやって。お互いが成長していた時期でもあったし」

――昨年はメジャーデビュー10周年。再始動し、秋には新曲をリリースすると報じられたとき、実はすでに解散を意識していた?

ウエンツ「半々って言い方はアレですけど……。新聞発表では11月に新曲って出たのかな? でも、最初は夏って話だったんです。ズレていったのも、なんかそういう運命を感じたというか……」

徹平「それはあるね」

ウエンツ「やっぱり、2人の中でのWaTの優先順位が1番で、“絶対、これをやるんだ!”であれば、ズレることってなかったと思うんです。でも、お互いの仕事もやっぱり大事だし、それをお互いがわかっているし。

 30歳になって、この先の未来を見たときに個々の仕事がしっかりしているほうが大事なのかなって。それはたぶん、お互いが感じていて。その考えと現実が、両方迫ってきた感じですかね」

――個々で活動しつつも、WaTを残す選択肢もあったのでは?

徹平「うーん。なんか5年間、(ファンが)ずっと待っていてくださったことは、すごくありがたくて、衝撃的で。なのに、(この状況では)なんか中途半端になる気もしたし。中途半端になるのはすっごい嫌で。純粋に100%楽しめないと、やっていてもちょっと……。自然にその流れになっていたという感じですね」

――解散には“2人は仲が悪いのか!?”という勘繰りがつきものだけど?

ウエンツ「あー、そう考える人、いると思いますよ(笑い)」

徹平「けど、仲はずっといいんですよね。そもそも、嫌だったらやってないし、僕らわりと顔に出ちゃうし(笑い)。だから、一緒にやっているときは楽しいし。たまに“仲いいの?”とかイジられるけど、そう聞かれること自体が不思議なくらいで」

ウエンツ「でも、イジられなかったら本当にヤバイやつ(笑い)。“あ、その質問はNGで!”とかがいちばんヤバイ(笑い)」

徹平「ハハハハハ。それ、ヤバイな(笑い)」

ベストアルバム『卒業BEST』(2月10日発売)

 新曲『はじまりの時』や歴代シングル、'07年リリースのベスト盤やアルバムに収められていない名曲も詰まったコンプリートベスト。初回盤A(CD+DVD+写真集)6000円、初回盤B(CD+DVD)3800円、通常盤C(CD)3000円。発売/ユニバーサルミュージック

撮影/伊藤和幸