「赤楚衛二さんの活躍をきっかけにライダー、戦隊系俳優の登竜門はBLドラマといわれているんです」(BLドラマに詳しいライターの津田春子さん)
今年も多くのBLドラマが放送され、中でもライダー系俳優・庄司浩平が出演した『40までにしたい10のこと』(テレビ東京系)が大バズリ! 他にもtimeleszプロジェクトで一躍注目を浴びた猪俣周杜が出演する『パパと親父のウチご飯』(テレビ朝日系)など若手の登竜門的作品から、及川光博・手越祐也が主演する『ぼくたちん家』(日本テレビ系)などベテラン勢までもがBL作品に参戦。女性視聴者がもっともキュンとした作品はいったい?
NHKコンビが大活躍
「爽やかなにおいが画面から漂ってきた」(千葉県・47歳)、「中沢くんと小林くんの初々しさがたまらない」(東京都・38歳)
放送当時よりじわじわと視聴者を増やしている『ひだまりが聴こえる』('24年・テレビ東京系)が5位にランクイン。難聴の大学生である航平(中沢元紀)と、同級生の太一(小林虎之介)の友達以上恋人未満の関係が描かれている。原作は文乃ゆき氏による同名コミック。
「NHKの朝ドラ『あんぱん』の千尋役、夜ドラ『宙わたる教室』の生徒・柳田役でそれぞれブレイクした中沢元紀さんと小林虎之介さんがW主演した作品。放送当時はそこまで話題になっていなかったのですが、終了直後に小林さんが『宙わたる~』で注目され、配信の視聴者も増え、今年『あんぱん』で中沢さんが話題となって再び『ひだまり〜』が脚光を浴びました。
聴覚障害を扱っている同作はBL作品の中でも異質。丁寧に心のつながりが描かれていて主演の2人がフレッシュなので、映像作品としても眼福ものです」(津田さん)
NHK作品を見て2人のファンになった方は必見!
続いて4位には、
「男同士の恋愛といえばこれしか思い浮かばない」(佐賀県・52歳)、「元祖BLでは?」(静岡県・49歳)
BLドラマの先駆け的存在、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)がランクイン。'16年に田中圭、吉田鋼太郎、落合モトキが出演するパイロット版を経て、'18年に林遣都を加えて連続ドラマとして大ブレイク。映画化もされ、パラレルワールド作品の『おっさんずラブ-in the sky-』('19年)がコケたものの、オリジナルキャスト集結の『おっさんずラブ-リターンズ-』('24年)で有終の美を飾った同作。もっと上位に入ると予想されたが─。
「やはり田中さんと永野芽郁さんの不倫報道が尾を引いているようですね。アンケートのコメントを見ても、田中さんを見たくないという拒否反応が多かったですから。
ただ同作はBLを大衆に広めた作品ですし、春田(田中)が牧(林)に惹かれる過程がノンケにもわかりやすく、多少のデフォルメはあったとしてもゲイの世界を認知させた作品として評価されるべきドラマだと思います。それまではゲイの恋愛といえばマッチョとか、ジャニーズ系といった記号的なキャラクターばかりでしたから」(津田さん)
スキャンダルがなければ、1位もありえたのかも?
















