テレビの申し子・明石家さんまが揺れている。11月29日のMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で、年末恒例特番『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』(フジテレビ系)の放送見送りに言及した際、まさかの「配信化」に触れたのである。
絶対出ないと明言していたYouTube
その“受け皿”候補が、吉本興業の配信プラットフォーム『FANYチャンネル』で、吉本側からはすでに打診があり、来年にでも配信という形で復活することを示唆したのだ。
さらに注目すべきは、その先の発言である。
「現在、松本人志さんを中心とした『DOWNTOWN+』が配信スタートしていますが、さんまさんはそれに触れつつ、『俺の“さんちゃんマイナス”とか作れば、そこでやろうと思えばできるんですけども』と、松本さんと同じように独自の配信サービスを立ち上げることにまで言及したのです」(芸能ジャーナリスト、以下同)
ただし、「それをやれるかも、“かも”ですよ」と、言葉を濁した。
「その真意はやはり、これまでの『ネットは敵』という発言にあるのだと思います」
明石家さんまは同番組内でこう言ったという。
「俺はネットをやらないと決めてるので、その辺のジレンマなんですけれども。“テレビの敵や”って言い続けてきた男なんで、それが向こうに行ってしまうと俺のファンはどういう気持ちになるのか」
40年以上テレビで生きてきた男が揺れ動いているのはたしかだろう。
「さんまさんは、可愛がっていた後輩である元雨上がり決死隊の宮迫博之さんを助けようとした際も、彼のYouTubeには『金積まれても出んわ!』と明言していたほどです」
さらに2020年5月、今田耕司や東野幸治らが続々とYouTubeを立ち上げたころに『ヤングタウン』でこうも述べていた。
「さんまさんは『俺はもう、YouTubeなんか絶対出ないと思うけど。俺がYouTube出たらアカンやろ。テレビで生きてきた人間が。テレビを守ろうとしてるからな、俺は』と強調していました。しかし今回、『明石家サンタ』の見送りに対して残念がる声があまりにも多いことに、別の媒体に移してでも続けようとしているのだと思われます」
これについて芸能プロ関係者は、「さんまさんの一大転機、いや芸能界のターニングポイントになるかもしれない」と見ている。
「松本さんのダウンタウンプラスが11月1日の始動からわずか3週間で加入者50万人を突破していることから見ても、配信サービスの需要は高い。そんななか、さんまさんのようなコンテンツパワーと長年の“ファン資産”がある人物であれば『さんちゃんマイナス』も十分成立する可能性が高いです」
テレビの最後の砦が、配信時代にシフトしはじめようとしている――。
















