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ー 立教大学の見解を直撃

 

《人として当然のマナーが遵守できない一部の学生へ》

 厳しい言葉で“警告”を発したのは、東京都池袋および埼玉県新座市にキャンパスを構える立教大学。故・長嶋茂雄氏など多くの著名人を輩出している名門校が、今回思わぬ形で注目を集めることとなった。

立教大学の見解を直撃

 X(旧ツイッター)で、同校の学生部による公式アカウントが投稿したのは、大学構内での喫煙マナーに関する忠告文。冒頭のタイトルから始まり、《7号館前の喫煙ブース内で目に余るゴミの放置がありました。喫煙ブース外での喫煙、ポイ捨てもいまだ散見されます。自分の行動として恥ずかしくないかよく考えてください。今後同様の状況が確認された場合、喫煙ブースの在り方について検討します》と綴られて文章には、タバコの吸い殻や空き箱、ペットボトルなどその他のゴミまで放置され散乱した喫煙ブースの写真だ。

 投稿に対し、世間からは「これは酷いな。立教でこれか。競馬場の喫煙所でも最近はここまで酷くない」「もう喫煙所撤去するか一時閉鎖してしまえば?」「防犯カメラとか設置すればいいのに」「マナー最悪だな、大学全体のイメージも悪くなるよ」などの反響が。

 問題となった投稿はその後、削除されている。これは“炎上”となった事態を受けてのことか……。立教大学に問い合わせたところ、広報室担当者が回答を寄せた。

問題となった立教大学の喫煙所の様子。タバコの吸い殻や空き箱、ペットボトルなどその他のゴミまで放置され散乱している(立教大学学生部の公式Xより)
問題となった立教大学の喫煙所の様子。タバコの吸い殻や空き箱、ペットボトルなどその他のゴミまで放置され散乱している(立教大学学生部の公式Xより)

――投稿を削除した経緯は?

「喫煙所のマナーを守るよう学内に向けて発信したかったのですが、今回は学外の方々にもご注目いただく形となりました。広く知っていただくという意味では効果があったのかもしれませんが、誰よりもキャンパス内の当事者に自覚を持ってもらいたいので、SNS投稿という方法ではなく、より直接に届くようなコミュニケーションを考えようということになりました」

――ネット上では「校内を全面禁煙にすべき」という意見も寄せられているが。

「立教大学では、健康増進法の趣旨に基づき、非喫煙者の健康を守り、望まない受動喫煙を防止する観点から、キャンパス内の禁煙化を進めて参りました。現在は、指定喫煙所を除いてキャンパス内はすべて禁煙となっています。今後もキャンパス内完全禁煙を目指して、喫煙所の削減、卒煙支援、喫煙マナー向上の啓発などの活動を推進して参ります」

 ネット上にまで“飛び火”した、一部の学生による喫煙マナーの欠如。まさかの形で話題となったが、これを機に事態が改善されることを祈りたい。