12月7日、防衛省のホームページ上で《中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射について》と題した文書を公開。同月6日に、2回ほど、日本の航空機が中国軍機からレーダー照射を浴びたとしている。
小泉防衛相の対応が絶賛
「7日、小泉進次郎防衛相は臨時会見を開き、“航空機の安全な飛行に必要な範囲を超える危険な行為”と中国側を強く批判。
これに対し、中国側は“訓練実施を自衛隊の艦船に事前に通告した”とする音声データを公開。さらに、“日本側の戦闘機が中国側の演習・訓練区域に無断で侵入したことが問題”と主張し、“中国に罪をなすりつけ、国際社会をミスリードしている”としています」(全国紙政治部記者、以下同)
そもそも問題になっている『レーダー照射』とはいったいなんなのだろうか。
「『レーダー照射』には捜索用と火器管制用と呼ばれる2種類のものがあります。捜索用はその名の通り、広範囲にわたりレーダーを放ち、周囲を“捜索”するというもの。一方の火器管制用のレーダーは“攻撃”のために使用されるもの。
中国側は“艦載機が飛行訓練時に捜索レーダーを使うのは各国で通常行われており、飛行の安全確保のための正常な行為だ”として、捜索用レーダーを作動させていたことを主張しています。
防衛省はレーダーの種類について明らかにしていませんが、この2つのレーダーは周波数が異なるといいます。自衛隊がレーダーの種類を把握している可能性は高いですし、防衛省が中国側を強く批判していることから、どちらのレーダーだったのかは明白なのでは」
仮に“火器管制用レーダー”が照射されていた場合。偶発的な事故も起こり得るという。国際問題になりかねない本事案について、小泉防衛相は厳格な対応を示し続けている。
「12月10日、小泉さんは中国艦艇から飛行訓練を開始する旨の連絡はあったとしたうえで、“訓練を行う時間や場所の緯度・経度を示すノータム、航空情報はなかった”などと説明。続けて、“問題の本質は対領空侵犯措置を適切に行う中において、中国側が約30分にわたる断続的なレーダー照射を行ったこと”と主張し、“危険な行為”だと述べました。中国側へ抗議を続ける姿勢を見せています。
こうした小泉さんの強気なスタンスには、ネット上で《心強い》《よく返した》など、肯定的な意見が寄せられています」
中でも、国民から称賛の声が集まったのは自衛隊に対するコメントだ。
「小泉さんは、“長時間にわたり、レーダー照射を受けるという極めて緊張を強いられる状況において、冷静に任務を遂行した自衛隊のパイロット、そしてそのパイロットを支える地上クルーを誇りに思います”とコメントし、自衛隊にリスペクトを送りました。
中国側は“自衛隊機が阻害した”としていますが、これに対しては“自衛隊機は安全な距離を保ちながら、終始プロフェッショナルな対応で、対領空侵犯措置を実施しており、自衛隊機の妨害があったとする中国側の主張はあたりません”と真っ向から否定。国民を守るために断固として引かない小泉さんの姿勢に感服している人も多いようです」
国民のために今後も戦い続けてもらいたい。















