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ー 異色の経歴を持つ小野田紀美氏
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ー 安倍晋三元首相との“約束”

 10月21日、石破茂氏の後任を決める首班指名選挙が国会で行われ、衆議院・参議院ともに自民党総裁の高市早苗氏が選出された。初の女性首相誕生という歴史的瞬間は、各所で大きく報じられている。

異色の経歴を持つ小野田紀美氏

 同日中に発足する“高市内閣”の顔ぶれは、財務相に片山さつき元地方創生相、官房長官に木原稔前防衛相、農水相に鈴木憲和復興副大臣、経産相に赤沢亮正経済再生相、国土交通相に黄川田仁志元内閣府副大臣が選ばれた。また、自民党の総裁選を争った茂木敏充元幹事長は外務相、小泉進次郎農水相は防衛相、林芳正官房長官は総務相に起用されている。

 そして、中でも大きな注目を集めているのが、経済安全保障相として登用された小野田紀美氏だ。

「アメリカ出身で岡山県にルーツを持つ小野田氏は、アメリカ人の父と日本人の母のハーフ。ゲームやCDの制作会社からフリーターを経て政治家に転身したという、異色の経歴の持ち主です。東京都北区の区議会議員を務めた後、2016年に参院選岡山選挙区で初当選。国政参入後は、国会での質疑応答で名を上げました。

 外交・安全保障分野を得意としていて、スパイ活動の取り締まりを強化する“スパイ防止法”の制定などに尽力中。SNSでの発信力も高く評価されていて、保守派からは絶大な支持があります。初入閣が決まった彼女は、高市首相が重視している“外国人政策”も担当します」(全国紙社会部記者)