目次
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ー aespaをめぐる問題の発端
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ー 新たな火種となった『Whiplash』の歌詞

 

 大みそかの国民的行事である『第76回NHK紅白歌合戦』の放送まであと1週間。華やかな祭典の準備が進む裏で、公共放送としてのNHKの判断を巡り、かつてないほどの物議が巻き起こっている。 議論の的となっているのは、韓国の4人組ガールズグループ・aespa(エスパ)の初出場だ。

aespaをめぐる問題の発端

aespa(公式インスタグラムより)
aespa(公式インスタグラムより)

 aespaをめぐる問題の発端は2022年に遡る。中国人メンバーのニンニンがファン向けアプリに「かわいいライト買ったよ」と卓上ランプの写真を投稿したところ、そのランプが原子爆弾によって生じるきのこ雲のような形をしていたため、一部で物議を醸した。

「本人に何らかの意図があったかは不明ですが、NHKの山名専務理事は『原爆被害を軽視し揶揄するような意図がなかったことを所属事務所に確認している』とコメントしていました。しかし、海外通販サイトでは同じランプが『核爆発』『きのこ雲』『広島』といった説明と共に販売されていることが引き金になり批判が殺到したようです」(芸能誌記者)

 紅白出場が決まったことでこの騒動がSNSで再燃し、オンライン署名サイト「Change.org」では「aespaの紅白出場停止を求めます」という署名活動が開始され、12月24日時点で14万件を超える件数にのぼり日に日に増加している。しかし、NHK側はこの署名活動に対し、特段の対応や出場取り消しといった措置を取ることなく、予定通り彼女たちをステージに立たせる姿勢を崩していない。