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ー 知って楽しい!おもしろ雑学
令和3年に採用された東京23区のデザインマンホール蓋(耐スリップ地紋)。マンホール蓋に求められる「滑りにくさ」を向上させながら、都の木「イチョウ」や都の花「ソメイヨシノ」などがデザインされている ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!四角じゃダメ?マンホールが“丸”のワケは?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.四角じゃダメ?マンホールが“丸”のワケは?

A.落下事故を防ぎ作業もしやすい、耐久性と安全性を兼ね備えた形だから(マンホール蓋愛好家 傭兵鉄子さん)

 足元にあるのに、普段は気にも留めないマンホール。ほとんどが「丸い形」をしているが、なぜだろうか。

 マンホール蓋愛好家として全国の蓋(ふた)を見てきた傭兵鉄子(ようへいてつこ)さんは「一番の理由は落下防止です」と話す。

マンホールの穴はとても深く、作業員が中に入って点検や修繕をしています。もし工事中などに蓋がずれて中に落ちたら、大事故につながりかねません。その点、丸い蓋はどの向きにしても直径が同じ。傾けても穴をすり抜けて落ちることがないんです」(鉄子さん、以下同)

 実用面でのメリットも多いという。

直径約60センチ、重さ40~50キロもある鉄製の蓋は、丸いと転がして運べるので交換作業が楽。角がない分、欠けにくく、道路の上でもガタつきにくい。耐久性と安全性を兼ね備えた形になっています

 とはいえ、すべてのマンホールが丸いわけではない。

消火栓や通信設備など、比較的浅い場所に設置されるものには四角い蓋も多いですね。下に四角い箱状の設備があるので、蓋もその形に合わせているんです。最近は、丸型に置き換えられるケースも増えています

 さらに注目したいのが、蓋の表面に刻まれた模様「地紋(じもん)」だ。

人や車両が通るときに滑りにくくするため、鋳物(いもの)の凹凸(おうとつ)で工夫されています。また、地紋や表記を見ると、下にあるインフラが下水道なのか、ガスや通信なのかがわかる仕組みになっています

 各地の名産や風景をデザインした“ご当地マンホール”も増えており、「形だけでなくデザインにも注目して歩くと、街歩きがもっと楽しくなりますよ」と鉄子さん。

 足元の丸い蓋には、暮らしを支える知恵と工夫が詰まっているといえそうだ。