東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手(25)、埼玉西武ライオンズの今井達也投手(27)、読売ジャイアンツの岡本和真選手(29)ら“ポスティング組”のメジャー所属先が決定する一方で、日本を代表する大物投手の去就情報が聞こえてこない。
2024年オフに海外FA権を行使して、ボルチモア・オリオールズと約20億円の1年契約を締結した菅野智之投手(36)。2025年シーズンでは持ち前の適応力を発揮して10勝10敗と、見事にMLBルーキーイヤーで二桁勝利を飾ったベテラン投手だ。
シーズンオフの11月にも、オリオールズのマイク・エリアスGMが「彼を本当に高く評価している」「連絡を取り続けていく」と話した通り、すぐに新たな大型契約が用意される、はたまた他球団も獲得に乗り出すと思われた。
それだけに日本人メジャーリーガーが次々と契約を交わしていく中、春季キャンプまで1か月とした今、なぜ菅野が“放置”されているのか、国内の野球ファンも不思議に思っているわけだ。
この菅野が置かれた現状について、MLBの移籍事情に詳しいスポーツライターは「何も不思議なことではありません。メジャーにおける契約は“順番待ち”でもあります」と、ストーブリーグの実情を明かす。
「一部の現地メディアでは日本球界、すなわち巨人復帰やマイナー契約の道も伝えられていますが、これも現実的な選択ではあります。しかしながら、今オフにおけるMLBにFA選手は300人。うちの投手は190人で、菅野投手を含めた先発は約70人もいるのです」
なるほどア・リーグとナ・リーグで30球団、メジャー契約を交わしている選手も1000人を超えるMLBだけに、FA資格を保有する選手数も日本とは桁違いだ。
“放置”は菅野投手だけではない
「チーム編成でまず優先されるのはビッグネームの動向で、今年はカイル・タッカー(28、シカゴ・カブス)やボー・ビシェット(27、トロント・ブルージェイズ)ら野手が人気株で今も争奪戦を繰り広げています。つまり各チームとも大物投手以外は“後回し”の様相で、菅野投手だけでなく多くのFA投手が宙ぶらりん状態なのです」(前出・スポーツライター、以下同)
昨シーズン10勝を挙げた菅野だが、MLB球団からは“是が非でも欲しい投手”とは思われていないようだ。
「前半こそ“芸術的”とまで称賛された菅野投手ですが、中盤から後半は疲れが出たのかパフォーマンスを落とし、被打率などのデータもよろしくはなかった。やはりネックとされるのが来シーズンで37歳になる年齢で、各チームが伸び代ある若手に目を向けるのは当然のこと。
実は、オリオールズの“本命”も今井投手だったと聞きます。とはいえ獲得が叶わなかった現状、チームで唯一ローテーションを守った“イニングイーター”を手放すことはないでしょう。近いうちに菅野投手との契約が交わされると思いますよ」
2026年3月開催のWBC出場への出場も期待される菅野投手。WBCでも、MLBでも日本人投手のベテランの矜持を示してほしい。
















