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ー 虎党たちから不満が続出

 

 阪神タイガースの本拠地・甲子園球場をめぐり、ファンの不満が噴き出している。発端となったのは、球団社長が明かした「外国人専用席を今後増設する」という方針だ。インバウンド需要を見据えた取り組みとみられるが、深刻なチケット不足にあえぐ現状を前に、虎ファンからは反発の声が相次いでいる。

虎党たちから不満が続出

 今季の甲子園は、異常ともいえる“チケット難”が続いている。ファンクラブ(FC)会員向けの先行販売でさえ、「プレミアチケット化していて、満足に試合も見られない」「抽選に何度応募しても当たらない」という声が続出。「取れないなら退会しようか悩んでいる」と、熱心なファンほど疲弊しているのが実情だ。

 そんな中で浮上した外国人専用席の増設構想。SNSでは、ファンの不満が一気に噴き出した。

《年間指定席の高額転売を先に解決してほしい》
《公式リセールサイトの開発など、やるべきことがあるはず》
《外国人を大事にする前に、今いるファンを大事にして》
《FCで高い金払っても1枚も買えないのにそっちのけで外国人様ファースト 終わってるな、、、》

 といった厳しい声が並ぶ。一方で、《外国人ファンが増えること自体は歓迎》《ただ、今は席を“増やす”余裕が本当にあるのか》と、冷静に疑問を呈する投稿も見られ、議論は広がりを見せている。

 こうした声を受け、週刊女性PRIMEは阪神タイガース球団に質問状を送付。「FC会員でさえチケットが買えない状況下で外国人専用席を増設することについて、ファンから疑問や反発の声が上がっているが、タイガースファンに向けて、どのように考えているのか」と見解を求めた。

 しかし、指定した期日までに球団からの回答はなかった。阪神はこれまでも「誰もが楽しめる球場づくり」を掲げ、多様なファン層へのアプローチを進めてきた。

 昨年3月には、兵庫県尼崎市に新たなファーム施設「ゼロカーボンベースボールパーク」をオープン。ファンとの距離の近さを売りにした新拠点は、好評を博している。

「練習の様子を間近で見ることができ、運が良ければ選手からサインをもらえることも。1階には公式ショップもあり、ファーム限定グッズも充実しています。選手との距離が遠い甲子園とは違い、ファンにとっては“憩いの場”になっています」(スポーツ紙記者)

 ただ、その一方で続くのが「熱心なファンほど甲子園に行けない」という皮肉な現実だ。長年応援を続けてきた虎党にとって、最もつらいのはチケットが取れないこと以上に、「説明のないまま話が進んでいくこと」なのかもしれない。

 ファンの熱量こそが球団最大の財産である阪神。外国人ファン拡大と、長年支え続けてきた虎ファンへの配慮、その両立をどう図るのか――球団の姿勢が問われている。