「とにかく働いて働いて、みなさんに結果でお返しをしていきたいと思っております」
と、どこか聞き覚えのある勝者の弁を語ったのは小川晶氏。群馬県前橋市の市長に出直し選挙で返り咲いたその人だ。昨秋、年上で既婚の男性幹部職員と複数回のラブホ密会が報じられて“お騒がせ女性市長”と非難を受けながらも、1月12日投開票の選挙で6万2893票を獲得。次点の弁護士・丸山彬氏(40)ら無所属新人4人を蹴散らした。
投票しなかった有権者は「顔も見たくない」
市議会の自民党系2会派や山本一太県知事、県選出の国会議員らが応援する丸山氏に1万票以上の大差をつけ、自身の前回選挙の得票も上回る圧勝だった。
市内各所で有権者に話を聞くと、再選の裏側が見えた。
まず小川氏に投票しなかった有権者の話。
「男と女が人目を忍んでラブホテルに何度も行っていたのだから、肉体関係があったと思われるのは当たり前でしょ?小川さんも男性職員も男女関係を否定しているけど通りませんよ。“モーテル市長”と呼ばれたりして本当に恥ずかしい。
小川さんは独身だけど、男性職員は妻帯者だから“不倫”を認めるはずがないじゃないですか。男性職員の家族がかわいそう」(専業主婦の80代女性)
「小川さんは弁護士ですから“何もなかった”という言い訳が通用しないことはわかっていたはずです。ラブホテルで密会する状況をつくり出しておきながら、まるで自分は被害者だと言わんばかりの立ち振る舞いですし、涙で同情を集めるなんて人として共感できません。選挙活動も“頑張ってるアピール”がすごすぎて、好感を持てませんでした」(会社員の40代女性)
「私は丸山のほうの“アキラさん”に入れたわ。小川さんは正直、顔も見たくない」(自営業の60代女性)
小川氏も男性職員も、当初から一貫して不倫関係を否定してきた。人目を気にしなくて済むように受付のないラブホに入り、室内では男性職員に仕事やプライベートの相談に乗ってもらっていたなどと弁明した。すんなり収まるはずもなく、市には抗議の電話が殺到。男性職員は、市の業務を妨害して市民の信頼を損なったとして停職6か月の懲戒処分を受け、昨年12月末で依願退職した。
市議会は小川氏に辞職勧告するとともに、市長不信任決議案の提出準備を進めたが、提出前に小川氏が辞職して出直し選挙となっていた。















